カリブ海偽典―最期の身ぶりによる聖書的物語

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  • サイズ B6判/ページ数 967p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314010672
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

クレオール作家初のゴンクール賞に輝いた著者が創り上げた、ある革命家の年代記。抑圧された人々の〈消滅した声〉が浮かび上がる。

カリブ海の小さな島で、一人の老人が死の床に就いている。彼は、第2次大戦後に世界各地の植民地独立戦争に参加したかつての島の英雄である。今では忘れられたこの老人が身ぶりで語るその生涯を、言葉の記録人シャモワゾーが必死に書き取っていく。植民地支配に抵抗した老人の闘いとは?その闘いの持つ意味とは?クレオール文学を超えた世界的傑作、ついに翻訳!

【編集者からのコメント】
ゴンクール賞受賞の『テキサコ』から10年――クレオール文学の旗手が描ききる、ある島の創世の物語。

【著者紹介】
1953年マルチニック島生まれ。92年に『テキサコ』でゴンクール賞受賞。邦訳に『テキサコ』『クレオール礼賛』『クレオールとは何か』(共著)、『幼い頃のむかし』がある。

内容説明

カリブ海の小さな島で、死の床に就くひとりの男。第2次大戦後に世界各地の独立戦争に参加した、このかつての島の英雄が身ぶりで語るその生涯を、言葉の記録人シャモワゾーが必死に書きとっていく―植民地支配に抵抗した老人の闘いとは?その闘いのもつ意味とは?ゴンクール賞受賞作家が紡ぎだす、深い響きをたたえた物語。クレオール文学を超えた圧倒的な小説世界。

著者等紹介

シャモワゾー,パトリック[シャモワゾー,パトリック][Chamoiseau,Patrick]
1953年マルチニック島の首都フォール=ド=フランスに生まれる。1992年に三作目の長編小説『テキサコ』がゴンクール賞を受賞したことから、一躍、カリブ海の仏語表現文学の旗手として、国際的に名の知られる作家となった。ほぼ前後して頭角を現したラファエル・コンフィアンとともに、「クレオール性」を中核とした新しいカリブ海文学の担い手として、精力的な創作活動を続けている

塚本昌則[ツカモトマサノリ]
1959年、秋田県生まれ。東京大学大学院博士課程中退。パリ第12大学文学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。フランス近代文学専攻。『コーヒーの水』で第17回渋沢クローデル賞ルイ・ヴィトンジャパン特別賞、第8回日仏翻訳文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミツツ

19
3分の1ほど、300頁くらい読んでやっとお話しの雰囲気がつかめてきました。産まれた時点ですでに女悪魔に狙われた男が老年になり死を目前にして人生を振り返る。そこには崇高すぎて私には表現する言葉がみつからない彼の庇護者、戦争、抑圧され支配される者、性差を越えた存在、めくるめく性愛などギラギラとした若年時代から穏やかな老年時代へ。辞典のような厚みと重みはまさしくバルタザール・ボデュール=ジュール氏の生涯そのものでした。2023/06/20

メセニ

11
カリブ海の小島で一人の男が最期を迎えつつある。言葉の記録人シャモワゾーは翻訳する。その偉大なる独立主義者である一人の老人の断末魔の身振りを。それらが物語るものは過去の亡霊たちの、あるいは我々に宿る集団的記憶の幻視的な証言であり、埋もれた記憶の暗さとじめじめしながら同時に乾いた沈黙の言葉でもある。世界各地の植民地主義と、マジックリアリズム的手法の中で幾度となく表れる女悪魔、その支配の中で老人は如何に闘い”戦士”として成長していったか。老人の幼い頃の庇護者であり不思議な力を持つ治癒人。男にして女の教育者兼→2018/12/17

榊原 香織

2
これはすごい。ボリュームも・・2020/06/05

→0!P!

0
魔女がこの世のあらゆる災厄となって、島の戦士に襲い掛かるのだが、聖女たちの力を借りて生き抜く。森の女ルブリエ、変革と受容、2対の知恵の女、デボラとアリシア、愛と肉欲の伝道師たる海の女。植民地主義との対決は運命づけられたものであり、一生を費やした後、とうとう最期のときを迎えんとする。自らの戦いの歴史を、死を間近にした老人が反芻し、再解釈していく姿は感動的。2022/01/10

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