出版社内容情報
クレオール作家初のゴンクール賞に輝いた著者が創り上げた、ある革命家の年代記。抑圧された人々の〈消滅した声〉が浮かび上がる。
カリブ海の小さな島で、一人の老人が死の床に就いている。彼は、第2次大戦後に世界各地の植民地独立戦争に参加したかつての島の英雄である。今では忘れられたこの老人が身ぶりで語るその生涯を、言葉の記録人シャモワゾーが必死に書き取っていく。植民地支配に抵抗した老人の闘いとは?その闘いの持つ意味とは?クレオール文学を超えた世界的傑作、ついに翻訳!
【編集者からのコメント】
ゴンクール賞受賞の『テキサコ』から10年――クレオール文学の旗手が描ききる、ある島の創世の物語。
【著者紹介】
1953年マルチニック島生まれ。92年に『テキサコ』でゴンクール賞受賞。邦訳に『テキサコ』『クレオール礼賛』『クレオールとは何か』(共著)、『幼い頃のむかし』がある。
内容説明
カリブ海の小さな島で、死の床に就くひとりの男。第2次大戦後に世界各地の独立戦争に参加した、このかつての島の英雄が身ぶりで語るその生涯を、言葉の記録人シャモワゾーが必死に書きとっていく―植民地支配に抵抗した老人の闘いとは?その闘いのもつ意味とは?ゴンクール賞受賞作家が紡ぎだす、深い響きをたたえた物語。クレオール文学を超えた圧倒的な小説世界。
著者等紹介
シャモワゾー,パトリック[シャモワゾー,パトリック][Chamoiseau,Patrick]
1953年マルチニック島の首都フォール=ド=フランスに生まれる。1992年に三作目の長編小説『テキサコ』がゴンクール賞を受賞したことから、一躍、カリブ海の仏語表現文学の旗手として、国際的に名の知られる作家となった。ほぼ前後して頭角を現したラファエル・コンフィアンとともに、「クレオール性」を中核とした新しいカリブ海文学の担い手として、精力的な創作活動を続けている
塚本昌則[ツカモトマサノリ]
1959年、秋田県生まれ。東京大学大学院博士課程中退。パリ第12大学文学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。フランス近代文学専攻。『コーヒーの水』で第17回渋沢クローデル賞ルイ・ヴィトンジャパン特別賞、第8回日仏翻訳文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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