出版社内容情報
語彙力は暗記では身につきません! 楽しく、ゆかい、だけど本格的。一生役立つ、日本語を使いこなすための方法を授けよう。
内容説明
必要なことばが「すっと」でてくる!ゆかいに学べて、一生君を助けてくれる、日本語教室、始まります。
目次
第1章 せっかく日本語が使えるのだから(脳の中には辞書がある?;語彙は暗記で増やすものではありません! ほか)
第2章 ゆかいに語彙力を身につける「初級編」(同じ仲間の語に注目してみよう―類義語;類義語と推敲 ほか)
第3章 ゆかいに語彙力を身につける「上級編」(そこの君、辞書の使いかたを間違ってないか?1 まず「凡例」を読もう;そこの君、辞書の使いかたを間違ってないか?2 記号・符号に気をつける ほか)
第4章 語彙力を豊かにする「ほんとうの王道」(「書く」は「読む」に支えられている;名作を細かく読む ほか)
著者等紹介
今野真二[コンノシンジ]
1958年、神奈川県生まれ。清泉女子大学教授。日本語学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みき
41
語彙力とは言葉の使い方をどれだけ理解しているかということ。この本では言葉を知っていても使い方がわからないのであれば、語彙力があるとは言えないだろうと説く。言葉はコミュニケーションツールでもあるが、自分の身の回りのこと、心の中の内面など認識するためにも役に立つ。-「人生字を識るは憂患の始め」知ることで悩みが増えることもあるけれど、温故知新を大切にしてもっと言葉を身に付けたいと思った。2018/01/11
サアベドラ
25
語彙力を高めるにはどうすればいいかを中学生や高校生向けに平易に説いた本。2017年刊。著者は辞書の人。語彙はただ無闇に数を増やせばよいというものではなく、多くの言葉を自在に使いこなすためにはそれぞれの語彙に「引っ掛かり」を作る事が大事であると説く。それはレジスターであったり、類義語や対義語であったりするが、それらの「引っ掛かり」を使ってネットワークに語彙を組み込み、全体を強化していく。日本語の語彙を前提に書かれているが、外国語のボキャブラリーを増やす際にも本書に書かれていることは役に立つと思う。2020/02/10
つき
8
格納する紐付けする作業は、語彙だけでなく何かを学ぶときに必要な作業だろう。 オノマトペで遊んでみる、韻を踏んで遊んでみるなど、言葉で遊ぶことで語彙力を鍛えられるらしい。 楽しむことがいちばんなんだろうな。2019/03/23
ris3901
6
14歳の世渡り術シリーズ。様々な辞典の活用法が参考になりました。現役中学生は、向上心のある子向けでしょうか。挿し絵はモノクロですがユーモラス。2018/10/28
こたろう
5
使える語彙を増やすために必要なことが、サラッと書かれている。詳細な参考文献や実験の結果などではなく、おそらく著者の個人的な主張と思われるが、的は外していないと思う。語彙の読みなどを漢字テストのように覚えても、意味はなく、文脈で正しく使えるようにならなければ、語彙が増えたことにはならない。では、使える語彙を増やすのに必要なことは?結局は読書ということになる。また、必要な語彙の時代に伴う変化にも触れられている。2020/04/05