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出版社内容情報
狩野派、琳派から、奇想の美、浮世絵、博物図まで。江戸期の花鳥画の豊かなバリエーションをベストセレクションで集成。オールカラー
目次
「花鳥画の存在を考えてみる」
江戸初期の狩野派―狩野探幽と狩野山雪
端正な美の創造―江戸時代初期の大画
やまと絵の雅の世界―土佐派とその周辺
優麗な意匠の美―俵屋宗達と尾形光琳
琳派の装飾を継承―酒井抱一と江戸琳派
写生画の叙情―円山応挙と円山派
京都人の花鳥諷詠―呉春と円山・四条派
豊穣なる水墨の世界―初期南画から池大雅、与謝蕪村へ
奇想の美の系譜―伊藤若冲・長澤盧雪・曾我蕭白
洋風画家の花鳥画―蘭学の興隆と秋田蘭画〔ほか〕
著者等紹介
狩野博幸[カノヒロユキ]
1947年福岡県生まれ。京都国立博物館名誉館員、美術史家。九州大学文学部哲学科美学・美術史専攻卒業、大学院博士課程中退。京都国立博物館研究員を経て同志社大学教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
13
「花鳥画」というジャンルの位置付け(或いはむしろ格付け)から始まる。墨画、淡彩画、着色画という序列(前ほど高い)。題材からは山水画、人物画(主に中国文化圏の歴史上、想像上の人々)ときて、花鳥画は最下位であるという。西洋画の序列で高い地位を占める宗教画、歴史画はそもそも含まれていない。花鳥画といいつつも含まれる題材は広く、昆虫や哺乳類まで及ぶ。時代や流派の様式の違いまで読み取るだけの知識は持ち合わせないものの、装飾的でありつつも精緻な写実を追求している点は概ね共通。終章の博物図譜は対象そのものに迫り見事。2022/06/25
あたぱ
2
とにかく、花鳥画をたくさん見たい人におすすめ。花鳥画の位置づけについての解説が最初にあり(これは個人的にためになった)、その後はざっくり時系列に有名な花鳥画がフルカラーで紹介される。できれば最後に、画家の年表を一覧にしてくれれば、されに歴史の流れがよくわかったかな。江戸時代に流行ったのは、やはり「平和」に関係がある。個人的には、ウズラは昔から愛でられていた、とか生きている虎は日本にいなかったから中国からの絵を参考に書いた、とか丸山応挙は「幽霊」以外に花鳥画でも名手だったのが面白かった。2020/07/07
kaz
1
タイトルどおり。江戸時代の花鳥画の系譜がわかりやすく整理されている。また、自分が今まで存在を知らなかった画家も多数紹介されていた。2020/06/28
浅葱
0
721 エ2023/09/20
Y
0
○2020/08/14