これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話―イノベーションとジェンダー

個数:
電子版価格
¥2,310
  • 電書あり

これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話―イノベーションとジェンダー

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年05月09日 15時34分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309231372
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0036

内容説明

なぜ車輪の発明からスーツケースにキャスターがつくまで5000年も要したのか―これは名だたる経済学者・思想家も思案してきた謎だ。「男性はかばんを自力で持つべき」「女性の長距離移動は制限されるべき」こうした社会のジェンダー感に変化が起きた時、スーツケースは転がり始めた。男らしさ・女らしさに関する支配的な通説がどうして、今からすれば「単純な」発明を妨害できるほど強固だったのだろう。いったいどうして、お金を稼ごうとする市場の欲望より頑固だったのだろう。そしてこんな乱暴な考えが、業界を世界規模で変えるであろう製品の可能性を見失わせるのはなぜなのか?このような疑問が、本書の核である。私たちは、ジェンダーの観点からイノベーションについて考えることに慣れていないのだ。

目次

発明(車輪がスーツケースに付くまでに5000年を要した話;あごの骨を折るほど危険なガソリン車と安全で「女性向け」な電気自動車の話)
技術(ブラとガードルのお針子が人類を月に送った話;馬力と女力を一緒にするな、という話)
女性らしさ(融資されない偉大な発明とリスク満載の捕鯨の話;インフルエンサーがハッカーよりも稼いだ話)
体(ブラック・スワンには体があった話;セリーナ・ウィリアムズがチェスのガルリ・カスパロフに勝つ話)
未来(エンゲルスがメアリーの言い分を聞かなかった話;地球を火あぶりにしたくはない、という話)

著者等紹介

キラス=マルサル,カトリーン[キラス=マルサル,カトリーン] [Kielos‐Mar〓al,Katrine]
スウェーデン出身、英国を拠点に活動するジャーナリスト。スウェーデンの大手新聞Dagens Nyheter紙記者。政治、経済、フェミニズムなどの記事を寄稿するほか、ミシェル・オバマへの単独インタビューを担当。またスウェーデンのニュースチャンネルEFNでナシーム・ニコラス・タレブやスティーブ・アイズマンといった経済界の重鎮へのインタビューを手がける。2015年、BBCの選ぶ「今年の女性100人」に選出。経済と女性、イノベーションについてTEDxなどで講演をおこなっている

山本真麻[ヤマモトマアサ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

22
スーツケースに車輪がついたのは、何故最近なのか?旅行の時には、荷物は従者や奴隷に持たせていたから。はっとしますね。自分が汗水垂らして苦労しないと、思いつきもしないです。2024/02/28

奏市

11
今までにない視点で経済を捉えていてなかなか面白く読めた。男性らしさ、女性らしさのジェンダー観の為に起こるべきイノベーションがいかに阻害されたきたかといった話。1章のスーツケースの話などはわかりやすい。ヨーロッパの魔女狩りは嵐・厳寒など異常気象に関係するとの説があるとの事。対象になったのは大抵貧しい女性か寡婦。災害時に弱者が目の敵になるとは納得しやすいストーリーではある。「女性と自然は結びついているという観念」「アメリカでは1979年までハリケーンや熱帯低気圧には必ず女性の名前が付けられていた」なるほどな。2024/01/20

田中寛一

10
キャリーケース、電気自動車など、今では当たり前のものです。この本を読むと、こんな世の中はもっと数十年も前に一般的になっていたかもしれないと思えた。遅らせた原因にジェンダーの問題があったとは。女性でも持ち運ばやすいようにと考えられた、キャリーケースは、力持ちの男性からは非難される。電気自動車も同様。ボタン一つで動かすなんて、男はやっぱり力でクランクを回さないと、と。男女の格差意識がなかったら、世の中もっと早く進んでいたのに。2024/05/03

菫子

6
良い本。スーツケースにキャスターが付くまでに5000年もかかったとか!キャスター付きのバッグがなければ女は家出もできませんものね…。 2024/02/11

駒場

5
世の中の大半が「健常者男性」を基準に作られていることは有名。でも”女性向け”とされるものの多くは、ユニバーサルなデザインだ。キャスター付きスーツケースは優れていたのに当初は「女性向け」扱いされた、電気自動車は1900年代初頭には登場していたのにガソリン車と違って「男らしくない」とみなされた。家父長制とか、絶対と思われた人々の意識が変わるとき、ハード面でのイノベーションも生まれる。「イノベーションとは人間が作る機械だけが起こすのではない。その機械に付随する理論もまた、イノベーションなのである」2023/11/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21394215
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。