出版社内容情報
エコロジーとデモクラシー、どちらも単独では問題を解決できないが、両者が組み合わされたとき、都市の新たな希望が生まれる。世界をつなぐ15の原則に導かれた、都市デザインへの圧巻の大著。
すごい本である。…本書はデザインの質およびデザイナーの資質に対して、きわめて振幅の大きな評価の物差しを持っていることがうかがえる。デザインはモノや空間の造形として体現される。この本では、造形のあり方に対しては寛容であるが、決して造形を軽視はしない。造形を生み出すデザイナーに頼ることはないが、デザイナー個人の空間や場所、造形に対するきわめて深い洞察力と創造力の資質なしには、エコデモの未来は切りひらけないという。それはすなわちランディ自身の歩んできた道である。――佐々木 葉(早稲田大学教授)
第1部 可能にする形態―――「隣の人たちと知り合いになれた」
第1章 中心性――センター
第2章 つながり
第3章 公正さ
第4章 賢明な地位の追求
第5章 聖 性
第2部 回復できる形態―――生活、自由、そしてずっと続く幸福の追求
第6章 特別さ
第7章 選択的多様性
第8章 密度と小ささ
第9章 都市の範囲を限定する
第10章 適応性
第3部 推進する形態――「まちが人々の心に触れるようにしなさい」
第11章 日常にある未来
第12章 自然に生きること
第13章 科学に住まうこと
第14章 お互いに奉仕すること
第15章 歩くこと
ランドルフ・T・へスター[ランドルフ ティー ヘスター]
著・文・その他
土肥 真人[ドヒ マサト]
翻訳
内容説明
エコロジーとデモクラシーが結びつき、人々の心に触れる都市を創る―。本書はそのための都市形態の理論と豊富な事例からなる。ビジョンなき時代の都市デザイン、まちづくりに明確な方向を与え、現在の閉塞状況を突破するエコロジカル・デモクラシーのデザイン、その「3つの都市形態」と「15のデザイン原則」がここにある。
目次
第1部 可能にする形態―「隣の人たちと知り合いになれた」(中心性―センター;つながり;公正さ ほか)
第2部 回復できる形態―生活、自由、そしてずっと続く幸福の追求(特別さ;選択的多様性;密度と小ささ ほか)
第3部 推進する形態―「まちが人々の心に触れるようにしなさい」(日常にある未来;自然に生きること;科学に住まうこと ほか)
著者等紹介
ヘスター,ランドルフ・T.[ヘスター,ランドルフT.] [Hester,Randolph T.]
カリフォルニア大学バークレー校ランドスケープ・アーキテクチャー&環境計画学科名誉教授。Center for Ecological Democracy共同創立者、Community Development by Design事務所主宰、SAVE International代表。原著Design for Ecological Democracy(2006)は、米国建築・都市計画部門の年間最優秀出版物となり、ポール・ダビドフ賞を受賞
土肥真人[ドヒマサト]
エコロジカル・デモクラシー財団代表理事。東京工業大学環境・社会理工学院准教授。博士(農学、京都大学)。1993‐94年、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員を務め、ヘスター氏にコミュニティ・デザインを学ぶ。2016年、「一般財団法人エコロジカル・デモクラシー財団」を仲間とともに設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鵐窟庵
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