内容説明
都市、そして日本を見据えた建築家。これまでの建築家にはなかった「全体から部分へ」というアプローチの実践は、建築から都市、首都、そして国土にいたるまでを視野に入れて構想することであった。丹下と丹下シューレが「都市」に向けたまなざしを追う画期的論考。
目次
第1章 国土と風景(富士山と丹下健三;丹下健三のヴィジョンと風景)
第2章 都市と祝祭(岸田日出刀と丹下健三;佐野利器と丹下健三)
第3章 メタボリストの躍進(浅田孝のカプセル建築原論;黒川紀章から見る戦後日本の「都市・首都・国土論」;磯崎新―制作の現場とプロジェクトの位相)
第4章 丹下シューレの批判的継承―都市空間デザインに関するマニフェスト
著者等紹介
豊川斎赫[トヨカワサイカク]
建築家、建築史家、工学博士、一級建築士。1973年宮城県生まれ。2000年東京大学大学院修了。日本設計、国立小山工業高等専門学校准教授を経て、2017年より千葉大学大学院融合理工学府地球環境科学専攻都市環境システムコース准教授。主な著書:「群像としての丹下研究室」(2012年、オーム社、日本建築学会著作賞、日本イコモス奨励賞)、「丹下健三が見た丹下健三」(2016年、TOTO出版、編著、アート・ドキュメンテーション学会賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちや
4
丹下健三は建築家として有名だが、その都市計画としての面を書いたもの。 難しいのかもしれないが都市計画としての丹下健三批判を読みたい2022/07/15
おさや
1
こんなに大きな視点を持って建築を考えられることに驚いた2020/07/24
あきら
0
とりあえず巡りたい2022/04/02
Gaudi
0
倉敷市立美術館、香川県庁、大阪万博公園など、多くの設計を行った丹下氏は、代々木体育館など昭和39年の東京オリンピック会場も手掛けました。 今日、本当なら東京オリンピック開会式でした。何もない、スポーツの日となりましたね。 2020/07/25