出版社内容情報
ジードルンク計画を幅広く論じ、近代の集合住宅・住宅団地に関する新たな知見を提供し、さらにその現在を考察する。
ヴァイマール共和国時代のドイツで、近代建築家たちが取り組んだジードルンク=住宅団地の開発計画とは
いかなるものか。今日もなお現役のジードルンクを現地調査し、いかにして時間の中で継承されてきたかを明かす。
内容説明
ヴァイマール共和国時代のドイツで、近代建築家たちが取り組んだジードルンク=住宅団地の建設計画の実態を現地調査を含め紐解く。
目次
序章 ジードルンクとは何か
第1章 最小住居への道程―エルンスト・マイのフランクフルトのジードルンク・プラウンハイム
第2章 水平連続窓と機能性―ヴァルター・グロピウスのジードルンク・デッサウ=テルテン
第3章 平行配置型住棟と住居の効率性の追求―オットー・ヘスラーのツェレのジードルンク・ブルームレーガー・フェルト
第4章 住戸平面研究の実践―アレクサンダー・クラインの大ジードルンク・バート・デュレンベルク
第5章 住棟配置と煉瓦壁に見る地域性―ハンブルクのヤレシュタット
第6章 住宅建設の象徴性と合理性のはざまで―フーベルト・リッターのライプツィヒのジードルンク・ルントリンク
第7章 受け継がれる居住空間―ブルーノ・タウトのベルリンの大ジードルンク・ブリッツ
著者等紹介
海老澤模奈人[エビサワモナド]
東京工芸大学教授。1971年京都生まれ、1995年東京大学工学部建築学科卒業、ウィーン工科大学、ミュンヘン工科大学留学を経て、2003年東京大学大学院博士課程修了。2005年東京工芸大学助手に着任し、助教、准教授を経て、2015年より現職。博士(工学)。専門はドイツ・オーストリアを中心とした近代建築史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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