出版社内容情報
ル・コルビュジエがデザインした運搬船が、難民避難船として再生されることになる。そこに至るまでに関わった人たちの人間関係や社会状況を丁寧に追っている。初期のコルビュジエと近代社会を知る格好の書。
目次
第1章 コンクリートの錬金術(ランボという名の庭師;万国博覧会 ほか)
第2章 交差する運命(ベル・エポック;フェミニズムの華やかなりしとき ほか)
第3章 ルーヴル宮とフランス学士院の間の「ルイーズ・カトリーヌ号」(平底船の建造;熱狂の年 ほか)
第4章 浮かぶ都市を再び浮かべる(フランス共和国復帰;代表作品 ほか)
著者等紹介
カンタル・デュパール,ミシェル[カンタルデュパール,ミシェル] [Cantal‐Dupart,Michel]
1940年生まれ、都市計画家、建築家。政府の都市計画プロジェクト「郊外’89」(1984~89年)を指揮し、「大都市パリ計画」誕生に寄与する。1998~2010年フランス国立工芸院教授。2009~12年「大都市パリ計画・国際ワークショップ」委員会科学顧問。2010~14年同名誉教授。都市の未来学を専門とし、都市分析から公共空間設計に従事する。国内公共事業やチュニジア、アメリカ、スイス、中国など、海外のプロジェクトにも携わる
古賀順子[コガジュンコ]
早稲田大学大学院仏文学修士課程修了。1990年フランス政府給費留学生として渡仏、パリ第三大学修士取得。1992~99年国際基督教大学講師。1999年よりパリ在住。美術関連資料翻訳に従事する。2010年より通訳・翻訳家として独立
遠藤秀平[エンドウシュウヘイ]
1960年生まれ、建築家。1986年京都市立芸術大学大学院修士課程修了。1988年遠藤秀平建築研究所設立。2004年ザルツブルグサマーアカデミー教授。2007年~神戸大学大学院教授。現在、天津大学客員教授、東北大学(審陽)客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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