内容説明
近代にはじまったコンクリートの意匠と文化の真価を、精選された写真とともに読み解く快楽。自然の材料か、歴史性を持ちうるか、芸術の対象たりうるか。「建築と素材」というテーマに新たな思考を切り開く歴史観。
目次
第1章 土と近代性
第2章 自然または不自然
第3章 歴史のない素材
第4章 コンクリートの地政学
第5章 政治
第6章 天と地と
第7章 記憶か忘却か
第8章 コンクリートと労働
第9章 コンクリートと写真
第10章 コンクリートの復興
著者等紹介
坂牛卓[サカウシタク]
建築家/東京理科大学教授。1959年東京生まれ。1985年UCLA大学院修士課程修了。1986年東京工業大学大学院修士課程修了。1998年よりO.F.D.A.associatesを主宰。2006年信州大学工学部教授。2007年博士(工学)。2011年より現職。主な作品=「するが幼稚園」(第二〇回公共の色彩賞、2005)、「大小の窓」(建築学会作品選集、2006)、「リーテム東京工場」(第四回芦原義信賞、2005、建築学会作品選奨、2007、インターナショナル・アーキテクチャー・アウォード、2007)、「松ノ木のあるギャラリー」(インターナショナル・アーキテクチャー・アウォード、2015)
邉見浩久[ヘンミヒロヒサ]
1959年生まれ。東京工業大学大学院、イェール大学大学院修了(フルブライト奨学生)。リチャード・マイヤー・アンド・パートナーズを経て、現在に至る
呉鴻逸[ゴコウイ]
建築家/東京電機大学講師。1975年東京生まれ。台湾出身の両親をもつ。1998年東京大学卒業。2006年ベルラーヘ・インスティテュート修了。シーザー・ペリアンドアソシエーツジャパン、FOA勤務を経て、2009年にWhiteroom Architectsを設立。東京理科大学助教を経て2015年より現職
天内大樹[アマナイダイキ]
美学芸術学/建築思想史、静岡文化芸術大学講師。1980年東京生まれ。東京大学大学院修了、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD、大阪大学)、東京理科大学工学部第二部建築学科PD研究員などを経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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