内容説明
日本で、西洋で、世界で、建築の形式が発生してきた。その場所によって異なって用いられる材料や構造などの制約を、その場の人々が解法を見つけ、空間をつくり、形式が生み出された。それを理解してゆく必要がある。西洋と日本の建築空間には違いがある。その差を知ることが、両者の空間への理解を増す。西洋の空間を知るには、壁と柱の違いを理解する必要がある。西洋建築において、柱とは一体何であったのか。本書では、時代をたどりながら空間と形を読み解いてゆく。
目次
第1章 壁から柱へ
第2章 柱と空間構成
第3章 古代ギリシャ・ローマの造形と空間構成
第4章 アクロポリスの丘の上から
第5章 屋根の造形
第6章 日本建築と西洋建築の違い
第7章 中世教会堂建築の造形と空間構成
第8章 形を知る方法
第9章 近世、ルネサンスの造形と空間構成
第10章 近代・現代建築の造形と空間構成
著者等紹介
安原盛彦[ヤスハラモリヒコ]
1945年生まれ。東北大学工学部建築学科卒業、同大学院建築学専攻修士課程修了、「『源氏物語』における寝殿造住宅の空間的性質に関する研究」で工学博士(東北大学、2001)、東北大学工学部建築学科非常勤講師などを経て、秋田県立大学・教授。専攻は空間史、建築計画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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