(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

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(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

  • 三宅 香帆【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784305709288
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

読んだほうがいいのは分かってる! わかってるけど読んでもよくわからない! だから読んだふりをしちゃうんだ!

夏目漱石、村上春樹、ドストエフスキー、三島由紀夫、カミュ……。

読んだふりしたくなる、だけど実はよくわからない小説の楽しく読む方法を、注目の若手書評家の著者が解説。

教養のために小説を読みたい。ちょっと面白そうな名作があるから読みたい。

映画の原作になった文学を読んでみよう……と思っても、「忙しい」とあとまわしにしがちな人や、もう読んだふりをしたくない人に、名作小説も古典小説も、ちょっと読み方を変えれば、面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。



【目 次】

はじめに

目次

総 論

 1 なぜ小説はわかりづらいのか

 2 テーマとメタファー

 3 小説を読むうえでいちばん大切なこと

あの小説を誰よりも楽しく読む方法

 違和感から読んでいく 『若草物語』(ルイーザ・メイ・オルコット著)

 あらすじを先に読んでおく『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー著)

 タイトルに問いかける 『金閣寺』(三島由紀夫著)

 自然を楽しむ 『老人と海』(ヘミングウェイ著)

 前提を楽しむ 『吾輩は猫である』(夏目漱石著)

 多重人格になってみる 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(サリンジャー著)

 あえてさらっと書かれてあることを察する 『雪国』(川端康成著)

 翻訳は何冊か読み比べて好みにあったものを 『グレート・ギャツビー』(F・スコット・フィッツジェラルド著)

 作者の考え方をたのしむ『ペスト』(カミュ著)

 解説書をたくさん読んでみる『源氏物語』(紫式部著)

 小説のように短歌をたのしむ『サラダ記念日』(俵万智著)

 児童文学はストーリー以外を楽しめる『ピーターパンとウェンディ』(ジェームス・マシュー・バリー著)

 文章を楽しむ『羅生門』(芥川龍之介著)

 妄想をひろげる「眠り」(村上春樹著)

 小さな問いから、大きな問いへ結びつける「亜美ちゃんは美人」(綿矢りさ著)

 小さな問いから、大きな問いへ結びつける(応用編)「お父さんは心配なんだよ」(カフカ著)

 細部のこまかさをたのしむ『うたかたの日々』(ボリス・ヴィアン著)

 語り手を疑ってみる『ドグラ・マグラ』(夢野久作著)

 青年漫画だと思って長い海外文学を読む『ゴリオ爺さん』(バルザック著)

 型を知らないからこそ、面

内容説明

違和感から読んでいく、多重人格になってみる、妄想をひろげる…楽しみ方を知れば広がる世界がある。

目次

小説の読み方基礎講座(ぶっちゃけ、なんで小説って分かりづらいんだろう?;あなたが「積ん読」しているのは正しいと思うたった一つの理由;古今東西の小説を面白く読むために必要な武器がある;生活の中心で、小説の面白さを叫ぶ)
あの小説を誰よりも楽しく読む方法(世界一有名な親子喧嘩は、神を信じない男が主人公でした。『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー)
緑にひかる灯台の先に、明日を追うギャツビー!これぞアメリカ文学。『グレート・ギャツビー』(フィッツジェラルド)
漱石は照れ屋である。だから猫に託さないと、本当のことが書けなかった。『吾輩は猫である』(夏目漱石)
不要不急のフランス文学のなかでウイルスに立ち向かう人間がずっと前に描かれてたんですよ。『ペスト』(カミュ)
若き学僧、金閣寺勤め。日本で一番、金閣寺をアイドルとして見た男。『金閣寺』(三島由紀夫) ほか)

著者等紹介

三宅香帆[ミヤケカホ]
1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。大学院時代の専門は万葉集。大学院在学中に書籍執筆を開始。現在は東京で会社員の傍ら、作家・書評家として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひこうき雲

154
良書。タイトルから連想するようなテクニックに走りすぎず、読書する楽しさを教えてくれる。著者が伝えたいことは「あなたの今の人生で大切なテーマと、小説の中のテーマが、ぴたりと一致した時、それはかけがえのない読書体験となる」ってこと?それともこれはメタファー?2020/11/29

trazom

146
抜群に面白い一冊だった。小説は「題名から中味が連想できない商品」だと文句を言うだけあって、この本のタイトルは余りにも具体的で笑っちゃう。古今の20の名作小説を取り上げて、読む技術を指南しているが、お道化たような文章ながら内容はとても深くて感動的。例えば「ピーター・パンとウェンディ」の「お母さんは飛べないんでしょ」というジェーンの言葉が、これほど深い悲しみを蔵していたとは、私は全く気付いていなかった。「むやみに接続詞を使わない芥川」とか「書くことを最小限に抑える川端」など、作家の本質を突いたコメントも鋭い。2020/11/22

徒花

127
まあまあおもしろかった。「小説の読み方」を教えるハウツー本であり、文学作品の名著の解説本であり、そして著者のそれぞれに対する作品の解説でもあるふしぎな一冊。とにかく本に対する愛が伝わってくるし、ものすごく考えて感じ取りながら本を読んでいるなーというのがわかって背筋が正される思い。あとは芥川龍之介とか太宰治の文章がいかに洗練されているのかというのがよくわかる。ただ、どういう人にすすめるべき本なのかはよくわからない。でも読んでいて楽しい。そんな本。2021/03/02

岡部敬史/おかべたかし

120
バルザックの「ゴリオ爺さん」は、モーニングあたりで連載している青年漫画みたいに読もう!とか、若き書評家が大胆にその面白さを喝破、喝破してて痛快。この人、才能あるなー。これからいろいろ読んでみたいと思いました。2021/01/03

うののささら

95
何気なく手にとってみたが意外と面白かった。本を楽しく読む見方は目から鱗で文学部の授業ってこんな感じかなと思えた。個人的には本はさらっと読んで気になるとこだけしっかり読んで細かいことはあまり考えないが、研究者の解釈を読むのも楽しそうだな。今の人生のテーマと小説のテーマが重なった時かけがえのない読者体験になる。2020/11/10

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