秋成論攷―学問・文芸・交流

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秋成論攷―学問・文芸・交流

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  • サイズ A5判/ページ数 370p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784305708380
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0095

出版社内容情報

上田秋成―「歌道之達人」とよばれた男の実像に迫る。



『雨月物語』一書を以て近世文芸の白眉と見なされてきた秋成の、和学者・歌人としての側面に注目したとき、秋成という人物と彼の学問・文芸は、どのような相貌をみせてくれるのだろうか。



本書は、多才を以て鳴った秋成晩年の諸活動を跡づけ、さらに周縁との関係を解明していくことで、近世中後期の上方における秋成の位置づけや、秋成文芸の新たな理解の可能性を追究した書である。



【和学者・歌人としての秋成に迫るということは、そのまま近世期を生きた秋成の実像に迫る試みであるといってもよい。秋成の歌業・文業をいったん同時代との関係のなかで考え、そこから秋成という人物や、彼の文芸を眺めることは、現在では見えにくくなってしまった秋成の人物像や、彼の文芸の新たな一面を発見することに繋がるのではないか。こうした問題意識から本書は出発している。】……はじめにより

はじめに



第一部 秋成の和学活動



第一章 秋成の万葉集講義

はじめに

一、国文学研究資料館蔵『万葉集』について

二、「師鶉屋秋成大人」

三、鮒主の記名

四、秋成の講義年時

おわりに



第二章 秋成の実朝・宗武をめぐる活動

はじめに

一、秋成の実朝評価

二、『金槐和歌集抜萃』奥書の検討

三、秋成の宗武評価―『田安亜槐御歌』について―

四、実朝・宗武と上方和学

おわりに

附 『田安亜槐御歌』翻印と影印



第三章 秋成と蘆庵社中―雅交を論じて『金砂』に及ぶ―

はじめに

一、秋成と蘆庵社中の宇万伎追善

二、秋成と斉収・昇道

三、蘆庵社中と『金砂』

おわりに

附 『〔宇万伎三十年忌歌巻〕』翻印と影印



第二部 秋成の学問と文芸



第一章 秋成の師伝観と『戴恩記』

一、『雨月物語』「仏法僧」と『戴恩記』

二、『二松庵家譜』と『戴恩記』

三、秋成の師伝観

四、秋成歌論の形成



第二章 秋成歌論の一側面―『十五番歌合』をめぐって―

はじめに

一、『十五番歌合』について

二、伝瑚?尼筆『十五番歌合』

三、判詞の諸相

四、秋成の改案

おわりに

附 伝瑚?尼筆『十五番歌合』翻印と影印



第三章 『春雨物語』「目ひとつの神」の和歌史観

はじめに

一、「四五百年前」に対する疑問

二、「目ひとつの神」と真淵の和歌史観

三、「目ひとつの神」と秋成の和歌史観

四、秋成の和歌史観と当代

五、「思ふ心をよむこそ歌なり」

おわりに



第四章 『春雨物語』の「命禄」―「目ひとつの神」を論じて主題と稿本の問題に及ぶ―

一、「鱸の鱠」の寓意

二、「帰郷」と「命禄」

三、「命禄」の物語としての「目ひとつの神」

四、『春雨物語』の「命禄」

五、『春雨物語』の稿本と読者



第三部 秋成の和学とその周辺



第一章 山地介寿の在洛時代

はじめに

一、介寿伝の検討

二、宣長と介寿

三、秋成と介寿

四、長瀬真幸と介寿

五、介寿の人的・物的交流

六、秋成の「送別」

おわりに



第二章 荒木田久老『万葉考槻乃落葉四之巻解』の生成

はじめに

一、久老の上洛と万葉集講義

二、『四之巻解』と国文研本

三、『四之巻解』と秋成説

おわりに―久老と『万葉考槻乃落葉』のその後―



第三章 林鮒主の和学活動と交流

はじめに

一、鮒主と宣長の交流

二、寛政期の鮒主と秋成

三、『西帰』をめぐる秋成・経亮との交流

四、久老の万葉集講義の聴聞

五、鮒主と鐸舎

おわりに



第四章 林鮒主年譜稿

はじめに

明和元年(一七六四)甲申 一歳~天保二年(一八三一)辛卯 六十八歳、天保四年(一八三三)癸巳



おわりに



初出一覧

あとがき



人名索引

書名索引

高松 亮太[タカマツ リョウタ]
昭和60年(1985)、新潟県佐渡郡(現・佐渡市)生まれ。國學院大學文学部卒業。立教大学大学院文学研究科博士前期課程修了。同後期課程中途退学。博士(文学)。国文学研究資料館機関研究員、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)を経て、現在、県立広島大学人間文化学部専任講師。
著書に、『江戸吉原叢刊』第1・7巻(共著、八木書店、2010・2011年)、『上田秋成研究事典』(共著、笠間書院、2016年)、論文に、「賀茂真淵の実朝研究」(『国語国文』第84巻第6号)などがある。

内容説明

上田秋成―「歌道之達人」とよばれた男の実像に迫る。『雨月物語』一書を以て近世文芸の白眉と見なされてきた秋成の、和学者・歌人としての側面に注目したとき、秋成という人物と彼の学問・文芸は、どのような相貌をみせてくれるのだろうか。本書は、多才を以て鳴った秋成晩年の諸活動を跡づけ、さらに周縁との関係を解明していくことで、近世中後期の上方における秋成の位置づけや、秋成文芸の新たな理解の可能性を追究した書である。

目次

第1部 秋成の和学活動(秋成の万葉集講義;秋成の実朝・宗武をめぐる活動;秋成と蘆庵社中―雅交を論じて『金砂』に及ぶ)
第2部 秋成の学問と文芸(秋成の師伝観と『戴恩記』;秋成歌論の一側面―『十五番歌合』をめぐって;『春雨物語』「目ひとつの神」の和歌史観;『春雨物語』の「命禄」―「目ひとつの神」を論じて主題と稿本の問題に及ぶ)
第3部 秋成の和学とその周辺(山地介寿の在洛時代;荒木田久老『万葉考槻乃落葉四之巻解』の生成;林鮒主の和学活動と交流;林鮒主年譜稿)

著者等紹介

高松亮太[タカマツリョウタ]
昭和60年(1985)、新潟県佐渡郡(現・佐渡市)生まれ。國學院大學文学部卒業。立教大学大学院文学研究科博士前期課程修了。同後期課程中途退学。博士(文学)。国文学研究資料館機関研究員、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)を経て、現在、県立広島大学人間文化学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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