内容説明
『古今和歌集』『新古今和歌集』からはじまり、近代和歌まで、和歌の魅力に触れつつ、多角的な側面から研究を行った、和歌研究者・愛好者必読の一冊がついに刊行。昭和57年から平成26年に至る33年間に発表した、既刊研究書に未収録の、文章表現への探究が生んだ論文を集成。
目次
『古今集』『新古今集』の魅力―文学の神の指先
「春かけて」考―中世同種表現詠の解釈に及ぶ
「しほる」考
歌言葉「かげ」の歴史―古今集から玉葉風雅へ
『玉葉集』の定家―勅撰全入集歌を見渡して
為家の和歌―「住吉社・玉津嶋歌合」から『詠歌一躰』へ
京極為兼の歌論と実践
大宮院権中納言―若き日の従二位為子
「伏見院宸筆判詞歌合」新出資料報告と続門葉集瞥見
嘉元元年伏見院三十首歌(歌人別現存全歌集成)
『玉葉集』と『栄花物語』
冷泉家時雨亭文庫蔵『歌苑連署事書』翻刻と訳注
近代と和歌―穂積歌子昭和三年『歌日記』
今様「よるひるあけこし」解釈考
若き日の妙音院師長―附、略年譜
著者等紹介
岩佐美代子[イワサミヨコ]
大正15年3月東京生まれ。昭和20年3月女子学習院高等科卒業。鶴見大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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