内容説明
時代も超え、詩歌・物語・絵画・食べ物など、ジャンルやメディアも越え、国境をも越え、パロディを考え抜く、前代未聞の試み!絵巻物からマンガまで、和歌から福澤諭吉まで―。パロディを通しての日本文化の差異化と再発見!
目次
「はじめに」に代えて―果たして「パロディ」とは?
1 パロディとメディア(物語再生装置としてのパロディ―『平家物語』を軸に;めかし/やつし―パロディ・見立て・「瀟湘八景」;「十二類歌合絵詞」の歌と絵における“もどき”の表現法;江戸時代の絵画、版画におけるやつし(見立)表現―『小倉山荘図』について
江戸時代の民画におけるパロディの精神―大津絵再考
ねじられたパロディ)
2 パロディとカノン(パロディとしての「擬古」の技巧―『白露』の考察から中世王朝物語の再解釈へ;『源氏物語』における漢文化受容の位相;継子譚の類型表現とパロディ;近世文芸においてパロディとは何だったのか―井原西鶴『本朝二十不孝』を中心に;「性」と「聖」とを繋ぐ笑―パロディ繚乱の江戸文化)
3 パロディとアイデンティティ(パロディと主体;見立絵・やつしに見るジェンダー;二つのpara:オリジナルとイメージ群;文明開化とパロディ―万亭応賀の『活論学門雀』;中国飲食文化にみるパロディ―仮料理管見)
4 座談会
著者等紹介
クリステワ,ツベタナ[クリステワ,ツベタナ] [Kristeva,Tzvetana I.]
国際基督教大学教授。専門分野は日本古典文学の詩学、日本文化の意味生成過程、文化・文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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