内容説明
国文学の本質を「もののあはれ」と捉えた論や『古事記伝』の学者としての業績に比し、和歌の方はあまり上手ではなかったというのが通説。しかし、従来の評価とは異なった切り口で和歌の世界を覗き、宣長的感性の本質を新たに浮かび上がらせる。
目次
敷島のやまと心を
いと早も高根の霞
待ち陀ぶる花は咲きぬや
桜花さくと聞くより
山遠く見に来し我を
飽かずとて折らば散るべし
暮れぬとも今はしばし見む
しろたへに松の緑を
かき絶えて桜の咲かぬ
鬼神もあはれと思はむ〔ほか〕
著者等紹介
山下久夫[ヤマシタヒサオ]
1948年鹿児島県生。立命館大学大学院修了。博士(文学)。現在、金沢学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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