内容説明
中世仏教を代表する僧の一人である、明恵(1173‐1232)の和歌を丹念に読み解きながら、和歌と仏教のかかわりを明らかにする。思想、文学、美術等、分野ごとに細分化しがちな明恵の研究を俯瞰し、これまで十分に解明されてこなかった、文学表現と仏教思想・信仰の連関を初めて本格的に究明。伝記や説話に関する基礎資料も整備した、明恵の総体的研究の礎となる一書。
目次
なぜ僧侶は和歌を詠んだか
第1部 和歌と仏教のかかわり
第2部 西行から明恵へ
第3部 基礎資料の検討
和歌と仏教の相克と相依
附録
図版
著者等紹介
平野多恵[ヒラノタエ]
1973年富山県に生まれる。1996年お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。2002年東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本語日本文学専門分野博士課程単位取得退学。2002年日本学術振興会特別研究員。2005年十文字学園女子大学短期大学部専任講師。現在、十文字学園女子大学短期大学部准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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