内容説明
ものを見て「美しい」と思ったことは誰しもあることでしょう。本書は美しい図形や不思議な図形を取り上げます。まずは眺めて、鑑賞してみてください。どうして美しいと感じるのでしょうか。数学的に見てみると図形に隠された仕組みやルールが浮かび上がってきます。
目次
第1章 美しい多面体
第2章 美しさの秘密“対称性”
第3章 無限に続く繰り返し
第4章 周期的空間の対称性
第5章 万華鏡の秘密
第6章 円盤の中の不思議な世界
第7章 繰り込まれていく世界
第8章 東京ジャーミイ
著者等紹介
谷克彦[タニカツヒコ]
1944年東京都生まれ。1968年東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業の研究所で放射光X線などを用いた材料の分析評価に従事。専門は空間群の拡張(理学博士)。現在は、数学と社会の架け橋“NPO法人「数学月間の会(SGK)」”で、数学への共感を呼びかけている。日本数学協会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
122
美しく摩訶不思議な幾何学図形の仕組みを「見ているだけで理解できるように」するための図鑑。プラトンが宇宙観に用いたシンプルな多面体にはじまり、自己の内部へ無限に織り込むフラクタル構造に至るまで、難易度はかなりのレベルに発展する。数式に疎いと退屈かもしれないが、美の素性に迫りやすくするための一貫した二次元のアプローチは効果的。特に美しさのポイントとなる対称性・周期性の話題は章立てして深々と掘り下げられている。タイル張り、エッシャー作品、万華鏡など、日常の小さな世界が内包した宇宙的な広がりへ誘ってくれる充実書。2022/08/22
Mzo
12
多面体やタイルパターン等、幾何学の美しさがよく分かる。世の中の実例も豊富で、読んでいて、というか、眺めていて楽しい。数式は、雰囲気で分かったつもりになっただけですが(笑)。2021/12/14
ミルチ
8
何故人は美しいと感じるのか、フラクタル理論やフラーレンなどが知りたくて図書館で借りました。序章に小学生から大人までわかるように解説したとありますが、数式は全く分からないので飛ばしました。それでも3箇所位何度読んでも理解できない説明もあり、小学生以下なのかもしれません。。。それ以外は難しいですが何とかわかりました。複雑な対称形は美しいが、フラクタルな図形は奥深いということか…。2020/09/05
きゅうくつ
4
眺めるだけで美しさを感じられるのが良かった。 すべてを理解できるようになりたいが…2022/06/07
y
2
絵は美しい! けれど理論を理解できるほどの頭がなくて、数式は飛ばし読み… 何故美しく感じるのかを理論的に理解できるのかと期待して読んだのですが、この点では期待はずれでした。2019/12/03
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- 和書
- わかりやすいベクトル解析