出版社内容情報
ひも理論のサスキンド教授、渾身の力作!
本書は、スティーヴン・ホーキング博士との20年以上にわたる「ブラックホール論争」で有名なサスキンド教授がスタンフォード大学で行っている社会人向け講座を書籍化したシリーズの第三巻に当たり、第一巻の「力学」、第二巻の「量子力学」に続いて、特殊相対性理論と古典場の理論を取り上げています。
誰もが名前を知っている相対性理論ですが、専門的内容を理解しようとすると、たくさん出てくる数式に圧倒されてしまう方が多いことでしょう。本書にも数式はたくさん出てきますが、わかりやすいたとえを用いながら、言葉でも丁寧に解説しているため、仮に一部の数式が理解できなくても読み進められます。
本書を通じて、1人でも多くの方に物理学の魅力をお楽しみいただけたら幸いです。
内容説明
ひも理論のサスキンド教授が案内する特殊相対論から出発して電磁気学へと至る道。
目次
第1章 ローレンツ変換
第2章 速度と4元ベクトル
第3章 相対論的運動の法則
第4章 古典場の理論
第5章 粒子と場
第6章 ローレンツ力の法則
第7章 基本原理とゲージ不変性
第8章 マクスウェル方程式
第9章 マクスウェル方程式の物理的帰結
第10章 ラグランジュからマクスウェルへ
第11章 場と古典力学
著者等紹介
サスキンド,レオナルド[サスキンド,レオナルド] [Susskind,Leonard]
1978年よりスタンフォード大学の理論物理学の教授を務める。カリフォルニア州パロアルト在住。ひも理論の先駆者として知られている。ニューヨークで育ち、成人してすぐの頃は父親と同じ配管工の仕事をした。シティカレッジ・オブ・ニューヨーク(CCNY)の工学部に進み、コーネル大学で理論物理学の博士号を取得。1969年、南部陽一郎と同じ時期にハドロンのひも理論に到達した。ブラックホールに吸い込まれた量子の情報は失われると主張するスティーヴン・ホーキングに対抗して、ゲラルド・トフーフトとともに情報は失われないとする論陣を張る(「ブラックホール戦争」)。トフーフトとの共同研究の成果として、ブラックホールの奇妙な相補性の原理やホログラフィック原理を見出し、理論物理学に深い影響を与えた
フリードマン,アート[フリードマン,アート] [Friedman,Art]
データ・コンサルタント。ヒューレット・パッカードで15年間、ソフトウェア・エンジニアとして勤める。生涯を通じて物理学を学ぶ。バイオリン奏者でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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