デザインの次に来るもの―これからの商品は「意味」を考える

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デザインの次に来るもの―これからの商品は「意味」を考える

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784295400806
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C2034

内容説明

ヨーロッパ注目の経営戦略「意味のイノベーション」とは何か?9割の会社は「技術」より「意味」を突き詰めろ!ロウソクは、なぜ今も売れ続けるのか?欧州が一歩先をゆく経営戦略「意味のイノベーション」の全貌。「デザイン思考」は万能ではない。「問題解決」だけでなく「意味」を変えることで、商品の価値を飛躍的に高める、イタリア発の「デザイン・ドリブン・イノベーション」。その考え方と実践を一冊に。

目次

第1章 まず、デザインの世界潮流をつかむ
第2章 ヨーロッパはこう動いている
第3章 あらためて、ビジネスにおける「デザイン」とは?
第4章 意味を変える戦略
第5章 「意味のイノベーション」を実践するには
終章 デザインだけではない、ビジネスにイノベーションを起こす試み

著者等紹介

安西洋之[アンザイヒロユキ]
モバイルクルーズ株式会社代表取締役。いすゞ自動車に勤務後、1990年よりミラノと東京を拠点としたビジネスプランナー。また、異文化理解アプローチ「ローカリゼーションマップ」を考案し、執筆や講演等の活動を行う

八重樫文[ヤエガシカザル]
立命館大学経営学部教授、立命館大学デザイン科学研究センター長。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。デザイン事務所勤務、武蔵野美術大学助手、福山大学専任講師、立命館大学准教授を経て現職。2015年度ミラノ工科大学DIG(Dipartimento di Ingegneria Gestionale:経営工学研究所)客員研究員。専門はデザイン論、デザインマネジメント論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いわにほ

25
2010年のリスボン戦略(リーマンショック後にEUが立ち直るために行ったイノベーション政策)の3つの柱。①ユーザー中心デザイン②デザイン思考③デザイン・ドリブン・イノベーション(DDI)✦この本はDDIの本である。デザイン思考は消費を喚起する方向へ偏りすぎた。それの反省から生まれた思考法。✦これまでの時代は問題解決力の高い企業が強かった。これからは課題設定力、そしてなぜこの企業がやるのか?つまりHOWではなく、自明なWHYを持った企業が強くなるだろうと、説いている。2019/12/29

ろび

11
初めて読んだ時はふわっとした印象しか持てず、時間をかけて読み込んだ。デザインやアートの考え方からイノベーションへの応用を紹介しており、とても興味深かった。 デザインドリブンイノベーションの背景と説明が主題。 デザイン思考に不足している、取り組むべき課題の発見は”意味のイノベーション"(消費者課題の再定義)によって補うことができる。 日本企業の例はほぼ日。 題名の「デザインの次に来るもの」は本書では回答がない。経営態度とデザイン態度を組み合わせてイノベーションを起こす姿勢が重要だと終わりに説いている。2019/01/04

たいそ

10
「モノの意味を劇的に変える方法論」であるデザイン・ドリブン・イノベーションについて。「電灯があるからこそロウソクに新しい意味が生まれた」というのはわかりやすかった。「大きいデザインと小さい(狭い)デザイン」についてや、(本書ではやや批判的な印象の)デザイン思考の使いどころなど知ることができた。「ユーザーがすでに頭の中に思い描いている、今欲しいものではなく、人々がそれを目にした時に初めて、そうだこれを待っていたんだと感じられるようなもの。」2017/07/08

HALI_HALI

9
良書。米国企業から火がつき、最近流行りのデザイン思考。その知識だけでは掴みきれていない、デザインの考え方がある。本書ではイタリアにおける物と事におけるデザインの現状を紹介。その上で実は事のデザインを上手く手がけている企業は少ないと指摘。日本の中小企業が如何にしてデザインをビジネスに応用するかのヒントが詰まっている。具体例はイタリア発祥のスローフードや日本企業である(株)ほぼ日。己のフィルターを通じて身近な物事からあらゆるヒントを見出し、ビジネスが向かう「方向」と「深さ」を決める。それが、今求めらている。2017/11/14

Tenouji

9
「意味のイノベーション」いいね。モノのコンセプトから、意味をずらしたり、読み替えたり、問い直す行為かな。お笑いの方法論に近いね。アイデアを個人とペアで煮詰めていく。少なくとも、健全な「批判の精神」を養うにはいい。以前、オジサンの集まりを、こういう議論の出来る場にしたかったんだけど、彼らは、批判=愚痴となり、承認要求の方が強かった…2017/10/26

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