現代の親子問題―なぜ親と子が「問題」なのか

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  • サイズ A5判/ページ数 363p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784284304412
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C3037

内容説明

育児不安、虐待、ニート、友だち親子、不登校、…親を批判し、親を責め、その責任を問う「風潮」のなか、家族をめぐる問題は、いつから/どうして「問題」になったのか?戦後から現在にいたる、親子「問題」の一般論と実感とのギャップを、歴史分析と言説研究によってとらえ直す。

目次

第1章 核家族化と親子関係―核家族化批判を問い直す
第2章 親の養育態度としつけ
第3章 家庭の機能としつけの「依存」
第4章 少子化と「家庭の教育力」―少子化は子どもの成長にとって問題か
第5章 「どの子にも起こりうるもの」としての不登校
第6章 非行の「一般化」論と核家族化
第7章 父親論・母親論―「父親不在」と「母子密着」という問題
第8章 子どもたちの困難―捨て子・虐待・子殺し・子の売買
第9章 多様な家族と子どもたち―ひとり親家庭・養子・里子・いろいろな親子

著者等紹介

広井多鶴子[ヒロイタズコ]
1958年生まれ。現在、実践女子大学人間社会学部教授。専攻は親子関係制度史、教育行政

小玉亮子[コダマリョウコ]
1960年生まれ。現在、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科准教授。専攻は教育学、家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mogihideyuki

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「親子」や「家族」に「問題」がある、という視座はいつどこで生まれ、どのような変遷を経てきたのか。それらの多くは政策的な意図によって生産された言説に起因していることを、丁寧な調査によって明らかにしていく。100年のスパンで統計を追うと、そもそも議論の前提となっていることが事実と違うことが多い。たとえば、戦後、核家族もひとりっ子もほとんど増えておらず、子どもを持たない夫婦は減少している。世代によって家族イメージが異なるのは、その実態が異なるからではなく、そのとき作られ流通したイメージが異なるためなのだろう。2017/08/29

🔥

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多くの文献と統計を用いて、親子問題に関する社会の動きや問題の捉え方を具体的に語っている。小論文の資料として後日使いたい。2019/08/14

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