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著者等紹介
高辻知義[タカツジトモヨシ]
1937年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科表象文化論専攻主任を経て、現在、東京大学名誉教授、九州産業大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
38
「人間は生まれながらにして贖罪によって心の平安と安らぎを得ることができる」という思想のはびこる12Cフランスが舞台。吟遊詩人タンホイザーは異教の女神ヴィーナスの官能にとらわれ清らかなエリザベートの魂の愛に救いを求めるのだ。「贖罪のために生まれたという考え方?」愛、心の葛藤、快楽より心の平和を選ぶタンホイザーの高貴な宗教的ワーグナー作品。初めて多少でも触れる。2015/06/13
えふのらん
3
男が女の祈りで救われる、というオランダ人の筋を上書きするような構成だが俗世からの救済を主題にしておりトリスタンやパルジファルを先取りした内容だと言っていい。特に聖俗二元的な世界観はトリスタンと共通する部分が多い(パルジファルはもっと複雑)ただ、ベクトルは逆向きでトリスタンが最終的に愛と死を希求したのに対して、こちらはあくまで聖なるものを指向している。2022/10/13
Sakana
0
朗読会がしたい…。大好き。2015/01/23