ハーモニー探究の歴史―思想としての和声理論

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ハーモニー探究の歴史―思想としての和声理論

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784276102545
  • NDC分類 761.5
  • Cコード C1073

出版社内容情報

いかにハーモニーは探究されてきたか? ルネサンスから現代まで、各時代の専門家が一般の学生にも分かるようにやさしく解説。
音楽専門外の読者にも開かれた、和声理論の根幹を解き明かす書。近年の学生たちの関心は、クラシック音楽の鑑賞や、すでに一般的になった(ドイツ・オーストリア中心の)音楽史の叙述にとどまらず、もっと音楽理論的な部分を知りたい、音楽の神秘的な部分を分かりたい、という欲求へと広がっている。本書は、そうした欲求に応えるべく、作品の「中身」を理解するための多様な方法のうち、特にハーモニー(和声)に焦点を当て、各時代の人間たちが、いかにそれを理論化しようとしたのかを、分かりやすく解説した。各時代を画する和声理論を取り上げ、ドイツ的視点とフランス的視点の両面からバランスよく考察し、さらに、イタリア、アメリカの視点を加えた。


凡例
はじめに――思想としての和声理論

序章 ハーモニーの範囲と方法
第1章 数と協和音――初期近代の音楽理論におけるピュタゴラス派の伝統
第2章 自然と音楽――和声を科学的に説明する
◆コーヒーブレイク Vol.1――和声は科学? 哲学? それとも音楽?
第3章 科学から教育へ――整理されゆく和声理論
第4章 響きを想像する――調的機能と近親関係論
◆コーヒーブレイク Vol.2――日本で学ばれている和声法はどんなもの?
第5章 耳を変える――音楽聴の変化が和声理論にもたらしたもの
第6章 音が意志をもつ――楽曲に共通する原型
◆コーヒーブレイク Vol.3――ところ変われば和声理論も変わる?
第7章 音楽は進歩する――不協和音の解放
第8章 音を秩序づける――ポスト調性時代のハーモニー

おわりに――和声理論から見えてくるもの

謝辞
事項索引
人名索引
著者紹介


西田 紘子[ニシダ ヒロコ]
著・文・その他

安川 智子[ヤスカワ トモコ]
著・文・その他

大愛 崇晴[オオアイ タカハル]
著・文・その他

関本 菜穂子[セキモト ナオコ]
著・文・その他

日比 美和子[ヒビ ミワコ]
著・文・その他

内容説明

西洋の人々は音楽の神秘をどう解き明かそうとしたのか?和声に焦点を絞り、その流れを追う。

目次

序章 ハーモニーの範囲と方法
第1章 数と協和音―初期近代の音楽理論におけるピュタゴラス派の伝統
第2章 自然と音楽―和声を科学的に説明する
第3章 科学から教育へ―整理されゆく和声理論
第4章 響きを想像する―調的機能と近親関係論
第5章 耳を変える―音楽聴の変化が和声理論にもたらしたもの
第6章 音が意志をもつ―楽曲に共通する原型
第7章 音楽は進歩する―不協和音の解放
第8章 音を秩序づける―ポスト調性時代のハーモニー

著者等紹介

西田紘子[ニシダヒロコ]
九州大学大学院芸術工学研究院助教。ロータリー財団奨学金を得て2005年より2年間、ウイーン音楽演劇大学博士課程で音楽理論・分析を学ぶ。2009年、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学専攻)修了。博士(音楽学)

安川智子[ヤスカワトモコ]
北里大学一般教育部専任講師。パリ・ソルボンヌ(パリ4)大学メトリーズ課程修了。2008年、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学専攻)修了。博士(音楽学)

大愛崇晴[オオアイタカハル]
同志社大学文学部准教授。2005~06年、イタリア政府奨学生としてボローニャ大学で16~17世紀の西洋音楽思想を学ぶ。2009年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程(美学芸術学)修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学大学院人文社会系研究科助教を経て、2013年より現職

関本菜穂子[セキモトナホコ]
2009年、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学専攻)修了。博士(音楽学)。ロータリー財団奨学金(2004~05年)、フランス政府給費(2006~08年)、ロームミュージックファンデーション奨学金(2008~12年)を得て、パリ・ソルボンヌ(パリ4)大学博士課程で音楽理論史を学ぶ。2006年、パリ・ソルボンヌ大学修士課程修了

日比美和子[ヒビミワコ]
東京藝術大学大学院在学中に、日本学術振興会の支援を得て2010年より1年間、ニューヨークのコロンビア大学大学院にて音楽理論を学ぶ。2013年、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学専攻)修了。博士(音楽学)。2015年渡米。ニューヨーク、ロサンゼルスを経て現在サンフランシスコ在住。イーストベイの私立学校で講師を務める傍ら、曲目解説やCDライナーノーツの執筆、米国の主要都市でクラシック音楽のレクチャーを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

19
私は、島岡譲先生の教科書(所謂「芸大和声」)で和声を習った。和声学とは、所詮「決まりごと」であり「覚えるもの」だと思っていた。ところが、この本は「思想として」和声理論をとらえているのが画期的。今、私たちはリーマンの機能和声理論にどっぷり浸かっている。しかし、自然倍音列にないミ♭をどう位置づけるか、下方共鳴を認めるか、協和・非協和の定義など、多様な試行錯誤の歴史を忘れてはならない。和声学とは、物理学や数学だけでなく、哲学・文学などの学際を総合した「思想」なのだと実感する。知的感動に満ちた素晴らしい一冊だ!2019/04/03

アメヲトコ

6
古代ギリシャから現代にいたるまで、西洋においてハーモニーがどのように理論化されてきたかを歴史的に追った一冊。自然数の比から解き明かそうとする素朴な段階に始まり、物理学や数学、哲学など、さまざまな領域の知が総動員されてきたことがわかります。時には整合性を追求するあまり強引な解釈をひねりだしたり、神秘主義に走ったりも。けれども過去の規範の軛を打ち破って新たなアプローチが示されていく過程は読んでいて非常にわくわくしました。序章で専門用語についてかなり丁寧に解説されているので、専門家でなくても楽しめる一冊です。2021/01/07

sugar

0
無調音楽のハーモニー、しらなかった。2020/07/08

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