内容説明
満鉄調査部、東亜研究所、興亜院、青島守備軍等の戦前戦中期の日本研究機関による調査資料と、著者が1990年から実施した中国での再調査で得た資料を総合的に分析し、中国社会の基底部に内在している「共同性」の内実と、農民を中心とする民衆の実像に迫る。
目次
第1章 伝統社会と農村変革
第2章 日本の中国農村調査研究
第3章 体制転換と民衆運動の胎動
第4章 県知事殺害事件と所有地登録税
第5章 伝統社会の構造変動と華北からの東北移民
第6章 都市近郊農民と出稼ぎ
第7章 日本の資源調査と華北農村経済構造
第8章 綿花生産と棉産改進会
第9章 華北農村における「共同体」論争と農村社会研究の課題
著者等紹介
内山雅生[ウチヤママサオ]
1947年静岡県生まれ。1980年明治大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。学術振興会奨励研究員、金沢大学経済学部教授を経て、宇都宮大学国際学部教授、(財)東洋文庫研究員(兼任)。博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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