内容説明
人類史上最大の植林事業である中国の「退耕還林」の効果を長期間の現場調査に基づいて検証する。
目次
第1部 中国の森林再生総論(世界の森林再生活動における中国の位置づけ;退耕還林をめぐる国内論争の分析;西部大開発における貧困緩和戦略と退耕還林)
第2部 退耕還林と山村社会の構造変化―フィールドワーク(黄河流域の退耕還林―陜西省延安市近郊馬家坪村の事例から;長江流域の退耕還林―貴州省黔西県素朴鎮古勝村の事例から)
第3部 森林をめぐる政府・農民・NGO―アクションリサーチ(政府と農民の対立―退耕還林のポリティカル・エコロジー;古勝村の社会的共通資本と内発的発展;持続可能な森林再生のために)
著者等紹介
関良基[セキヨシキ]
1969年信州上田生まれ。京都大学農学部卒業。同大学院農学研究科修士課程修了。同大学院博士課程修了。博士(農学)。早稲田大学アジア太平洋研究センター助手、(財)地球環境戦略研究機関・客員研究員などを経て、拓殖大学政経学部助教
向虎[シャンフ]
1974年南京市生まれ。北京外国語大学卒業。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了。同大学院博士課程修了。博士(学術)。現在、早稲田大学北京教育研究センター副所長
吉川成美[ヨシカワナルミ]
1969年博多生まれ。上智大学文学部卒業。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係論修士課程修了。永田農業研究所を経て、東京農業大学農業経済学博士後期課程修了。博士(農業経済学)。現在、早稲田環境塾、西安交通大学西部発展センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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