目次
第1章 国家主義的平和と軍事化(平和の意味;平和のための軍事化 ほか)
第2章 一九八〇年代の学生運動の軍事化とジェンダー化(一九八〇年代の学生運動の評価;国家が形成したアイデンティティに対する理解 ほか)
第3章 ある女性活動家の物語(幼少時代―朴正熙の理想的な子供;金尚仁の学校生活 ほか)
第4章 徴兵制とジェンダー(決して問われなかった制度;民族国家と戦士の犠牲 ほか)
第5章 軍隊における男性間性暴力と男性性(軍隊内の男性間性暴力はなぜ知られてこなかったのか?)
著者等紹介
権仁淑[クォンインスク]
1964年生まれ。ソウル大学家政学部衣類学科卒業。米国のラトガース大学女性学修士課程、クラーク大学博士課程修了。女性学博士。現在、韓国の明知大学校邦牧基礎教育学部副教授(邦牧は、大学設立者の号)
山下英愛[ヤマシタヨンエ]
1959年生まれ。津田塾大学国際関係学研究科(修士)、梨花女子大学女性学研究科博士課程修了。専門分野は韓国女性学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たろーたん
1
現在、徴兵性がある国は76ヶ国であり、徴兵制を維持するか否かが議論になる一方、韓国では廃止する話がまったく議論にならず、当然視されている。また、良心的兵役拒否に関しても同様である。エホバの証人やセブンスデー・アドベンチスト協会の信徒たちが宗教的信念から毎年700人余りが兵役を拒否し、これまでも約1万人が兵役拒否で処罰されている。これは裁判にもなっているが、2005年に憲法裁判所は良心的兵役拒否者に対する処罰は合憲である判決が出しており、韓国が徴兵制を考え直すことはまだなさそうだ。(続)2023/11/12