出版社内容情報
生物学に関わる理解・研究では、コンピュータによるデータ処理が欠かせないものとなってきています。生物学の扱う系はもともと非常に複雑で雑音が多く、統計的な解析が広く使われてきましたが、特に最近のDNA/RNA解析ではいわゆる次世代シーケンサ(NGS)が大量のDNA配列データを生み出してそれを整理しなければならないなど、コンピュータによるデータ処理が必須になっています。
本書は、生物学分野において行われる、さまざまなデータ解析処理について、Pythonを用いて行う方法を解説し、理解することを目的としています。従来、簡単な処理はExcel を使ったり、R やSPSSなどの統計処理を主目的とする言語・ソフトウェアパッケージが用いられてきました。そのなかで本書は、比較的新しく、機械学習やデータ分析に優れたプログラミング言語であるPython を使って、初歩的なデータ処理をどのように行えばよいのかを紹介しています。
目次
第1章 バイオデータ処理
第2章 プログラムを動作させるための知識
第3章 Pythonによるプログラミング
第4章 Pythonでバイオデータを扱うライブラリ
第5章 可視化のためのライブラリ
第6章 分類や次元圧縮を行うscikit‐learnパッケージ
第7章 RNA発現解析・DNAリシーケンスでのPythonの利用
著者等紹介
山内長承[ヤマノウチナガツグ]
1975年東京大学工学部電子工学科卒業。1977年同工学系研究科情報工学専門課程修士課程修了。1978年スタンフォード大学電気工学科大学院入学。1984年同博士課程退学、日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所入社。2000年東邦大学理学部情報科学科へ転職。現在、東邦大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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