出版社内容情報
「温対法(地球温暖化対策推進法)」「省エネ法」のCO2排出原単位問題が理解できる本。
内容説明
温対法の改正に伴い、大規模工場等ではCO2の排出量を国に報告することが義務付けられるなど、温室効果ガス算定・報告・公表制度が始まっています。その中で、電力削減に伴うCO2排出削減量の算定に用いる換算係数を、「全電源平均原単位」か「火力平均原単位」にするかは議論のあるところですが、省エネ法での原単位の考え方も含め、エネルギーの価値を公正に評価することは、今後の省エネ・CO2削減を実効性あるものにするために重要な課題です。本書ではエネルギーフローを把握しながら、具体的データをもとに理論的な解説をしています。今後の我が国のエネルギーとCO2対策(環境政策)の方向性を示唆する書籍です。
目次
いま、なぜ「原単位」問題なのか
省エネ法と温対法の基礎知識
全電源平均原単位と火力平均原単位
原単位をめぐる議論の経緯
系統電力システムと原単位問題
新・国家エネルギー戦略と原単位問題
省エネ法と温対法の体系
オフィスビル計画時の「原油換算エネルギー使用量」「CO2排出量」の算定方法と評価
プロセス用コージェネレーション設備を導入した場合の算定方法と評価
CO2冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」の省エネ効果、CO2削減効果
地域熱供給システムの省エネ評価
地球温暖化防止対策を実効性あるものにするために
著者等紹介
田中俊六[タナカシュンロク]
1971年3月早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程取得。1971年10月東海大学工学部専任講師(建築学科)。1979年4月東海大学工学部教授。1992年4月東海大学工学部長。1998年4月~2000年3月東海大学学長。2000年5月~2002年5月(社)空気調和・衛生工学会会長。東海大学名誉教授(工学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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