出版社内容情報
近年、再評価の気運高まる上野英信の生涯を、彼からもっとも信頼されていた著者が、丹念に取材と直接ふれあいをもとに描き出す。
内容説明
北九州・筑豊の廃坑跡に住んで、その生涯を炭鉱労働者の記録を遺すことに捧げた上野英信から、もっとも信頼されていたのが著者である。大新聞の記者をやめて、宮崎県・土呂久の砒素被害者の救済運動に関わった著者が書いた、「金を惜しむな、時間を惜しむな、命を惜しむな」といいつづけた記録の鬼の伝記。
目次
闇に燃える命の火の文学
断崖に求めた文学の道
民衆の生死を歴史に
最後の一年
夢と怨霊と記録文学と
砦の闇のさらなる闇
著者等紹介
川原一之[カワハラカズユキ]
1947年福岡県生まれ。記録作家。早稲田大学卒業。朝日新聞記者を経て、土呂久鉱毒事件の被害者支援と記録作業に取り組む。94年にアジア砒素ネットワークを結成し、アジア各地の砒素汚染の調査・対策にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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