出版社内容情報
「百人斬り競争」名誉棄損裁判に関連して被告側が相継いで発掘した史料を活用しながら、「百人斬り競争」の史実の確定に挑戦し、その歴史的叙述を試みる。
内容説明
「百人斬り競争」を“賞賛”した時代があった。軍人はなぜ日本刀を携行したのか。「百人斬り」は可能か。「百人斬り競争」は創作記事か。文献史料を徹底的に検証し、歴史学の立場から「論争」に終止符を打つ。
目次
「百人斬り競争」を生み出した戦争社会
「百人斬り競争」の傍証―日本刀と軍国美談と国民
「百人斬り競争」の証明
「百人斬り競争」はなぜ南京軍事裁判で裁かれたのか
著者等紹介
笠原十九司[カサハラトクシ]
1944年群馬県生まれ。東京教育大学大学院修士課程中退。現在、都留文科大学教授。専門は、中国近現代史、東アジア近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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