内容説明
ひめゆり学徒、皇民化教育、「集団自決」…はげしい地上戦のなかで沖縄の老若男女が選んだ道をはたしてこうしたイメージだけで描きつくせるのか。膨大な事実の蓄積をふまえて、沖縄戦の民衆像をリアルに、そして全面的にとらえようとする調査研究の集大成。
目次
1 沖縄戦への道(第三二軍の編成と飛行場建設;戦争準備下の日本軍;緊迫化する軍民関係;根こそぎの戦場動員)
2 戦場のなかの民衆(「集団自決」の構造;生き残ろうとする人々;「玉砕」を拒否した防衛隊;学徒と教師たち)
3 沖縄戦のなかの日本軍(軍紀の崩壊と日本軍の構造変化;米軍から見た日本軍と住民)
著者等紹介
林博史[ハヤシヒロフミ]
1955年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。現在、関東学院大学教授
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