ノンエリート青年の社会空間―働くこと、生きること、「大人になる」ということ

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  • サイズ B6判/ページ数 403p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272350308
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0036

内容説明

限られた資源・条件のなかで、なお「なんとかやっていける」空間を築こうと模索する若者たち。その労働・生活・文化を濃密なフィールドワークから描き出す。

目次

序章 漂流者から航海者へ―ノンエリート青年の「労働‐生活」経験を読み直す
第1章 専門学校生の進学・学び・卒後―ノンエリート青年のキャリア形成ルートとしての意義と課題
第2章 自転車メッセンジャーの労働と文化―四人の「ノンエリート青年」のライフヒストリーより
第3章 若者が埋め込まれる労働のかたち―「生活者」としてのアイデンティティの獲得とその困難
第4章 請負労働の実態と請負労働者像―孤立化と地域ネットワーク
第5章 大都市の周縁で生きていく―高卒若年女性たちの五年間
終章 「ノンエリート青年」という視角とその射程

著者等紹介

中西新太郎[ナカニシシンタロウ]
1948年生まれ。横浜市立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

22
ノンエリートの青年たちにとって、自分らしく大人になる、自立・自律するとはどういうことなのか、考えさせられた本でした。学歴社会の中で労働市場に出るスタートラインからハンディを持ち、労働市場の中で自分らしさを失いつつ葛藤し、そのなかでも若者文化や生活を何とか得ようとする青年たちの存在には、新自由主義社会の中で個々人が人間らしく生きる社会を築く多くの課題を投げかけてくれているように思いました。やはり、抜本的に社会が寛容さを掘り起こしていく必要があるように思いました。2015/03/26

Takao

5
2009年9月24日発行(2012年11月9日、第4刷)。これはと思って買ったのがもう10年ほど前のこと。最近読んだ本に引用されてやっと…。403ページあり読み応えがあった。あとがきによると、「青年・労働問題研究会」での討議の成果の出版化で、当時は院生だった若い研究者が執筆している。序章(中西新太郎)と終章(高山智樹)に挟まれた5つの章を、専門学校生、自転車メッセンジャー、引っ越し作業労働、請負労働、高卒若年女性の「ノンエリート青年」のインタビューを中心に編まれている。もう少し早く読んでおくべきだった。2023/09/06

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