東アジア叢書
『文藝春秋』とアジア太平洋戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270006061
  • NDC分類 051
  • Cコード C0020

内容説明

創刊第一弾!「菊池寛と文藝春秋グループ」の戦中を考える。戦後民主主義の嵐の中で消されてしまった彼らの「思い」とは何だったのか。

目次

第1章 菊池寛、その人と思想
第2章 菊池寛のエディター・シップ
第3章 『文藝春秋』と日中戦争
第4章 『文学界』の人びと
第5章 文春グループの大東亜戦争
第6章 文春グループの敗戦

著者等紹介

鈴木貞美[スズキサダミ]
1947年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。現在、人間文化研究機構/国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学文化科学研究科教授。学術博士。日本近現代の文芸・文化史の再編を中心に学際的な共同研究を開発しながら、国際的に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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rbyawa

2
h040、んー、全体的に面白かったもののどちらかというと戦争に至るまでの文藝春秋を含む菊池寛の立場のような部分が主眼であって、太平洋戦争に関してはこの切り口だけで見ていくのは限界があったような、というところで若干タイトルを裏切っていたような部分もあるかも。というより、戦前に関しては菊池氏とはまた別の社会風俗の視点から分析していて奥行きがあったので、目当てにされるべきはそちらかなぁ。戦争に突入してしまうと戦争協力をしなくてはならなかったことと、どのような戦争協力の勢力があったなどの若干表面的な内容に。残念。2017/07/05

ハチアカデミー

0
中道を目指した『文藝春秋』がなぜ戦争協力に至ったのか。雑誌に記された文章を丁寧に追いながら、菊池寛とその周辺作家たちの戦争に対する考えを探っていく。1937年を境に、国家が戦争へ突入する過程で、菊池は「文藝の社会的地位の向上のためなら、また言論の自由のためなら、もともと意に反していた戦争にも国家体制にも協力するという姿勢」に至る。また、「軍部のはじめた戦争の狂気に「理性」を与えようとした」とも記される。そして敗戦後、自ら責任をとり、文春グループから離れる。断罪ではなく「何故そうなったのか」が考察される。2015/11/04

ポン

0
知識人の戦争観 抵抗と追従の問題 戦争そのものに積極的か否か2012/12/12

西門

0
本書は版元が倒産した後、『「文藝春秋」の戦争——戦前期リベラリズムの帰趨』(筑摩選書、2016年)として再編集および大幅に増訂された。2023/06/07

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