内容説明
世界の美術の中心を、パリからニューヨークへと移した戦後アメリカ美術の草創期。1940年代から50年代の抽象表現主義と呼ばれる芸術家たち、ゴーキー、デ・クーニング、ポロック、マザウェル、ロスコ、…貧乏と放浪趣味に誇りをもった彼ら「屋根裏鼠」たちはニューヨークという街に秘密の恋をしていた。アメリカ現代美術史の必読書。
目次
第1章 グレニッチ・ヴィレッジと「大不況」時代
第2章 「クソッ!絵の具を塗るだけが能じゃない!」
第3章 芸術家とニュー・ディール
第4章 さまざまな理論の坩堝
第5章 アトリエの議論
第6章 シュルレアリスムの登場
第7章 ヨーロッパからの声
第8章 神話と変身
第9章 アメリカ文化それとも大衆文化?
第10章 抽象表現主義
第11章 芸術家たちと画商たち
第12章 実存主義
第13章 ジ・エイス・ストリート・クラブ(八丁目通りのクラブ)
第14章 「即席の伝統」
第15章 ある時代の終末