放射線のものさし―続 放射線のひみつ

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放射線のものさし―続 放射線のひみつ

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255006833
  • NDC分類 429.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

このままでは、事故の教訓を
残せないのではないか?

私は何をし、何を語ってきたのか?
何をどう語るべきだったのか?
チーム中川、この一年半の軌跡

昨年12月、政府によって福島原発事故の収束宣言はなされたが、
いまだ、被ばくへの恐怖や不安は、人々の心身と暮らしをおびやかしているし、
放射性物質に汚染された地域の復興には、多くの課題が残されている。

──「「放射線のものさし」を持つことが一番大事だと痛感します。そして、リ
スクをできるだけ正しく計った上で、各自が選択した意思決定を、お互い尊重す
ることも大切です。避難を続けることがいけないわけでもありませんし、できる
だけ早く故郷に帰りたいという住民の気持ちを理解することも大事です。日本人
が安全派と危険派に分断されてお互いを傷つけ合う構図はまさに最悪です。」

[著者のメッセージ]
「がんを専門とする医師として、放射線を熟知する研究者として、福島と日本がこの危機を乗
り越えるために、いくつか提案があります。
  ①リスク・コミュニケーションに予算をつけること。
  ②健康診断の実施と、親身な健康相談を維持するために、医師と看護師の拡充が必要。
  ③住民の声にならない声を聴く必要がある。住民主体の体験型学習の場を用意すること。
  ④福島第一原発の作業員に継続した支援が必要。
  ⑤被ばくと発がんについて、最低限の知識をもってもらうように働きかけること。
  ⑥現時点での福島県のがん罹患率を算出しておく必要がある。
  ⑦高齢者の甲状腺がんの「過剰診断」を、福島県民に理解してもらうこと。
  ⑧福島の子どもたちへの放射線教育。
  ⑨国が、福島県の実状(とくに作業現場と避難人の実態)を、責任を持って全国民に正確
  に広報すること。
  ⑩飯舘村などの自治体に、ある程度の裁量権を与えること。
  ⑪県民一人ひとりに「放射線のものさし」を持ってもらい、各自の意思決定を尊重するこ
  と。」(本文より)

[著者紹介]
中川恵一(なかがわ・けいいち)
東京大学医学部付属病院放射線科准教授、緩和ケア診療部長。1960年東京生まれ。1985年
東京大学医学部医学科卒業、同年東京大学医学部放射線医学教室入局。1989年スイスPaul
Sherrer Institute客員研究員、2002年東京大学医学部放射線医学教室助教授などを経て現
職。著書に『がんのひみつ』『死を忘れた日本人』『放射線のひみつ』(以上、朝日出版
社)など多数。共編著に『低線量被曝のモラル』(河出書房新社)。厚生労働省「がん対策
推進協議会」委員、日本放射線腫瘍学会理事。

内容説明

このままでは、事故の教訓を残せないのではないか?著者は、何をし、何を語ってきたのか?何を、どう語るべきだったのか?チーム中川、この一年半の軌跡。

目次

第1章 私は、何をし、何を語ってきたのか(この1年半、語ったこと;医療、現地、行政に関わって ほか)
第2章 私は、何を・どう語るべきだったのか(パニックの始まり;私たちの予測と違和感 ほか)
第3章 飯舘村の困難と帰村の条件(福島県相馬郡飯舘村へ;福島訪問 ほか)
第4章 福島のお役に立ちたい(今後の課題;「現存被ばく状況」の認識に始まる ほか)

著者等紹介

中川恵一[ナカガワケイイチ]
東京大学医学部付属病院放射線科准教授、緩和ケア診療部長。1960年東京生まれ。1985年東京大学医学部医学科卒業、同年東京大学医学部放射線医学教室入局。1989年スイスPaul Sherrer Institute客員研究員、2002年東京大学医学部放射線医学教室助教授などを経て現職。厚生労働省「がん対策推進協議会」委員、同「がんに関する普及啓発懇談会」座長、同「がん検診企業アクション」アドバイザリーボード議長、日本放射線腫瘍学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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taroyan

0
リスクコミュニケーションのあり方を問う一冊かな。福島第一原発の放射能問題が発生した当時の著者の取り組み、考えそして苦悩がまとめられている。その経験からの問題提起をどう捉えるかは、読者個々の判断に委ねられるところだが、やはりリスクとどう向き合い、どう付き合っていくかという点を正しい知識をもとに考え判断していくことが、大事だなと思った次第。2014/08/13

ななみ

0
著名ながんの専門医である中川先生が「放射線のものさし」について記した本。「ものさし」とは単に測定器が示す数値を指すのではなく、人生の指針というか、物事を判断するよりどころというか、そういう深いものを意味しているのがとても印象的。事故後、果敢に情報発信を試みたことで深手を負った(といっても失礼には当たるまい)経験からの真摯な反省の言葉には、当時を思い出して胸が痛む思い。出版社は朝日出版社。朝日がなぜこんな本を?と思ったら、朝日新聞社とは全く無関係でした。そういえば橋下さんが間違えて大問題になっていたなあ。2013/01/20

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