幻滅と別れ話だけで終わらないライフストーリーの紡ぎ方

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幻滅と別れ話だけで終わらないライフストーリーの紡ぎ方

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255006727
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

小説家・よしもとばななと精神分析医・きたやまおさむが、『古事記』、浮世絵、西洋絵画、映画、マンガにいたるまでの文化の深層を語り合い、日本人のこれからのあり方を「並んで海を眺める心で」いっしょに考える、新しいスタイルの講義・対談。

[目次]

Ⅰ 母と子の二重性を読む
自分のこころはモニタリングできない
精神分析とは「こころの台本」を読むこと
浮世絵の母子像から、こころを読み解く
母と子がともに見ること、思うこと
こころはまさに「裏」のこと
世界は二重にできている
目を合わせない聖母子のこころ
「愛することは、いっしょに同じ方向を見ること」
お母さんは「はかない」もの
花火が照らすこころの絆
こころの背後を考える
失われたこころのつながり

日本人特有の「表と裏」
「こころの台本」を読むのは時間がかかる
精神科医もたまってたいへん
落差を楽しみ、多面性を保つための楽屋
添い寝という文化
人類の病いの原因は親にある?
自己は「分割」されるもの
よい聴き手の条件
喪失は美しい?
同じ方向を見ずに会話すること

Ⅱ ストーリーの表と裏を織り込んで
こころの物語を分析する
罪悪感はどうして生まれるのか
『古事記』の中の「見るなの禁止」
きれいはみにくい、みにくいはきれい
みにくいものが動物になる
罪悪感は「すまない」物語である
「はかなさ」と「すまなさ」の間を生きること

雑草のように生きることが難しい
文化と幻想のはざまを生きる
「表と裏」で二面性を解消する
日本人は文化にリスクを負わない
生き延びるための「精神分割」
「私」と自我
「私」の空間領域
恩は倍にして返さなくてはいけないもの?
甘える覚悟
上流は生きづらい
普通は奥深い
自分の人生という物語
音楽の世界は「裏」が元気だ
現代社会の二面性
人生はふたつの顔をもっている
鵺のように生きる
何かに出会えば、何かを捨てている
はかないものの美しさ

Ⅲ 人生はいっさいが多面的
3・11が変えたもの
あれこれ信じて、どれも信じない
「裏切る」こころは、生き延びる力
「ぼちぼち」がんばること
こころの震災は、何度も繰り返される
聴き手にも聴き手が必要
こころの消化と排出をよくするために
団塊世代が覚悟しなくてはならないこと
きれいでみにくいこの国の未来

両眼視と二重視の世界
ポップとアートの違い
フリーダ・カーロはマグダラのマリア
後ろを振り返れないとつらい
人生の表舞台と楽屋裏の間がやっぱり面白い
「きたやまおさむ」と「よしもとばなな」の由来
「私」がこころを橋渡しする
よしもとばななの創造性のひみつ
片目が追いつかない
目をつむって、言葉を紡ぎだすこと
マスメディアは降りるのがたいへんな階段
文化と精神病理のつながり
地獄だったひととき
最後は自分で決めるしかない
注意信号でストーリーが変わる
こころの中に襲ってくる大津波


[著者紹介]
きたやまおさむ
一九四六年淡路島生まれ。精神分析学者。京都府立医科大学卒業後、ロンドンのモーズレイ病院などを経て、北山医院(現・南青山心理相談室)を開設。一九九一~二〇一〇年まで九州大学教授。現在、臨床の傍ら白鴎大学教授、国際基督教大学客員教授を務める。他方、ミュージシャンとして、六五年、ザ・フォーク・クルセダーズを結成、解散後は作詞家としても活躍。代表作に『戦争を知らない子供たち』『あの素晴しい愛をもう一度』などがある。著書に『みんなの精神科』『ビートルズを知らない子どもたちへ』、近著に『帰れないヨッパライたちへ 生きるための深層心理学』。

目次

1 母と子の二重性を読む(自分のこころはモニタリングできない;精神分析とは「こころの台本」を読むこと;浮世絵の母子像から、こころを読み解く;母と子がともに見ること、思うこと ほか)
2 ストーリーの表と裏を織り込んで(こころの物語を分析する;罪悪感はどうして生まれるのか;『古事記』の中の「見るなの禁止」;きれいはみにくい、みにくいはきれい;みにくいものが動物になる ほか)
3 人生は多面的(講義(3・11が変えたもの;あれこれ信じて、どれも信じない;「裏切る」こころは、生き延びる力;「ぼちぼち」がんばること;こころの震災は、何度も繰り返される ほか)

著者等紹介

きたやまおさむ[キタヤマオサム]
1946年淡路島生まれ。精神分析学者。京都府立医科大学卒業後、ロンドンのモーズレイ病院などを経て、北山医院(現・南青山心理相談室)を開設。1991~2010年まで九州大学教授。現在、臨床の傍ら白鴎大学教授、国際基督教大学客員教授を務める。他方、ミュージシャンとして、65年、ザ・フォーク・クルセダーズを結成、解散後は作詞家としても活躍。代表作に『戦争を知らない子供たち』『あの素晴らしい愛をもう一度』などがある

よしもとばなな[ヨシモトバナナ]
1964年東京都生まれ。小説家。日本大学藝術学部文芸学科卒業。小説「キッチン」で海燕新人文学賞、『キッチン』で泉鏡花文学賞を受賞。『TUGUMI』で山本周五郎賞受賞。また『うたかた/サンクチュアリ』『アムリタ』『不倫と南米』などの作品でも海外を含めた数々の文学賞を受賞、『キッチン』など諸作品は現在海外三〇ヵ国以上で翻訳・出版されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ばんだねいっぺい

29
ちょっとタイトルのこのは、わからなかったが、きたやまさんがよしもとさんに「もっと具体的に」と迫る箇所があり、「それができないから、作家になった」なんて言ってても、ちゃんと捕まえようとする姿勢があって、そういうやりとりが印象的だ。2023/08/28

みなみ

20
自切俳人のオールナイトニッポンを眠い目をこすりながら楽しみに聞いていました。その彼がきたやまおさむさんと知った時すごく驚きました。この本はきたやま先生の講義があって次によしもとばななさんとの対話があります。難しい言葉で書かれている訳でもないのですが、すごく頭を使い読み終わるのに時間がかかりました。表と裏の2面だけではなくて、その間にあるもの、また物事を多重視すること、母親のこと、興味深かったです。もう一度読めるかな‥‥ちょっとしんどいかな^^;2016/02/20

れんこ

17
読むのに時間がかかったけれど、時間がかかっても最後まで読みたいと思った本。精神衛生上に必要な裏の遊びの楽しみ、私にとっては読書メーターもその一つです。2016/04/27

13
恋愛論?人生論?はたまた物語論?と思う題名。「日本人のあり方」って、まあまあデカ主語。でも、語られる心の台本には確かに、否定できないほど"私"がいる。だから、違和感ある部分も含めて惹かれた▼よしもとさんは自身の本について「一人称ですけど、一人称じゃない。誰か(架空の人物)の話を聴いて、それを書いている。一人称は両者の統一見解」と話す。数年前『キッチン』の読書会で、視点がハッキリと分からない独特の文体」が話題になった。なので、ちょっとした答え合わせ感もあり。2022/08/01

ブルーハート

6
きたやまおさむの講義(と称している)があって、その後で、きたやまおさむとよしもとばななの対談。人には裏と表があることや普通という意味、はては氏名を平仮名書きすることの感覚などが語り合われる。熱いお2人のお話しの中に、第三者の私はとうとう最後まで入れて頂くことが出来なかったのは残念なことでした。

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