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芸術実行犯

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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255006642
  • NDC分類 704
  • Cコード C0095

出版社内容情報

アートが新しい自由をつくる。
美術館で拝むだけがアートではない。アートは社会のリアルに切り込むための「武器」である。
原爆ドーム上空に飛行機雲で「ピカッ」の文字を描き、事故直後の福島第一原発敷地内に放射能
マークの国旗を掲げ、岡本太郎の巨大壁画に原発の絵を付け足す。現代日本のアートシーンで最
も物議をかもしてきたアーティスト集団Chim↑Pom(チン↑ポム)が自由を新たに塗りかえる。
世界のアートの動向と共におくる生き方としての美術入門。「これからのアイデア」をコンパク
トに提供するブックシリーズ第3弾。画期的なブックデザインはグルーヴィジョンズ。

[目次]
第1章 アートは自由な遊び場だ
第2章 アートで世界はひっくりかえる
第3章 アートは新しい自由をつくる
おわりに

[著者紹介]
Chim↑Pom(チン↑ポム)
2005年、卯城竜太・エリイ・林靖高・岡田将孝・水野俊紀・稲岡求の6名で結成したアーティスト集団。時代のリアルに反射神経で反応し、現代社会に全力で介入した強い社会的メッセージを持つ作品で知られる。彼らの活動への注目は国内にとどまらず、国際展をはじめとして海外での発表も多い。東日本大震災をきっかけに開催した2011年5月の個展「REAL TIMES」では、渋谷駅に設置された岡本太郎の壁画《明日の神話》に福島第一原発事故の絵を付け足した作品も展示し話題となった。表現活動は作品の発表だけではなく、『美術手帖』(「Chim↑Pomプレゼンツ REAL TIMES」特集、2012年)や「ひっくりかえる」展(ワタリウム美術館、2012年)といったキュレーション、連載など多岐にわたる。著書に『Chim↑Pomーーチンポム作品集』(河出書房新社)『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』(阿部謙一との共編著、河出書房新社)がある。2012年秋には第二作品集の刊行も予定されている。2012年秋から2013年にかけて日本とアメリカでの個展も開催予定。

内容説明

美術館で拝むだけがアートではない。アートは社会のリアルに切り込むための「武器」である。原爆ドーム上空に飛行機雲で「ピカッ」の文字を描き、事故直後の福島第一原発敷地内に放射能マークの国旗を掲げ、岡本太郎の巨大壁画に原発の絵を付け足す。現代日本のアートシーンで最も物議をかもしてきたアーティスト集団Chim↑Pom(チン↑ポム)が自由を新たに塗りかえる。世界のアートの動向と共におくる生き方としての美術入門。「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第3弾。

目次

第1章 アートは自由な遊び場だ(岡本太郎の壁画に「原発」を付け足した「お騒がせ集団」;想像力こそアートの力;アラウンド・ザ・会田誠 ほか)
第2章 アートで世界はひっくりかえる(世界に広がるストリート;「いたずら」によって街に自由を呼び起こす;地球的意義を自覚した表現者たち ほか)
第3章 アートが新しい自由をつくる(アートの価値は「善悪」にはない;美術館の「中」でも「外」でも楽しむ;自分もろともひっくりかえる ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

89
岡本太郎の「明日の神話」が広島・長崎・第五福竜丸という被爆のクロニクルなら、そこに2分間だけ新しい歴史=福島を付け加えた行為を責められるか…否、むしろそれを誰もやらない方がおかしくはないか。そしてこのツケタシが撤去され、「見えない絵」になることの大事さも解っている所に、彼らの軽さと瞬発力がある。それから地雷撤去に関わるアイムボカン。従来なら悲劇と結びつける習わしだが、現地の人が楽しんでいるのと一緒になってセレブの裸体像や高級品を爆破する。やってみれば、ああそんなこともできるんだなと思う作品=行動ばかりだ。2019/03/14

コットン

69
chim↑pomのことは日本人の社会派アート集団ぐらいしか知らない程度でしたが、本人たちの時に奇抜時に見方を変えれば正統的とも言える行動力が人間的で面白い。他の社会派アートの人たちのバンクシーをはじめとして有名無名の人たちの紹介もある。「アートの歴史は普遍と否定という両極端な性質つの強烈な同居によって動かされてきたように思います。」という言葉に同意。2020/11/05

らぱん

29
とても面白かった。アートシーンにおいて「平成にはChim↑Pomがいた」と言われる存在になるんじゃないか。岡本太郎の「明日の神話」への付け足し騒動を知ったときに嬉しくなったことを思い出した。身軽さと瞬発力に魅力を感じていたが、この本を読んで呆れるほどの真っすぐさがとてもいいと思った。そもそもアートか否かはそこに心を動かすものがあるかどうかだと思う。いつの時代でも新しい表現は過去を基準にしたものさしでは測れない。感度を上げて、センスを磨き、古いものにしがみついてないか常に確認したいと思った。元気がでる良書。2019/04/01

akihiko810/アカウント移行中

23
おさわがせゲリラアート集団チンポムの活動。印象度B+ チンポムの活動内容と活動理念、そして海外の現代アクティブアートの紹介。チンポムは、行き当たりばったりではなく、結構真面目に「アートしてる」のだとわかった。海外には迷惑系youtuberみたいなアーティストもいて、アートの概念が幅広く、非アートとの境目があいまいなのだと思った。 本書は読メによると2019年に読んだことがあるらしいのだが、全然内容は覚えておらず、新鮮に読めた2023/05/13

阿部義彦

14
Chim↑Pomの歴史が時系列でまとめられてます。師匠が会田誠さんだけあって軽やかで洒落っ気があり、フットワークの軽さを持った6人組。初めての作品が『ERIGERO』エリイがピンクのゲロを吐くもの、次は野生の鼠を捕まえて、黄色く塗ってピカチュウにする『スーパーラット』他に岡本太郎の壁画に発電所を付け加えたり、神出鬼没。その中で一番だと思ったのはセレブを真似て地雷撤去をしにカンボジアに行った『アイムボカン』です。現地で撤去のプロが処理する方法は爆破、エリイの私物をそれで爆破します。政府軍までノリノリで協力!2022/12/02

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