新編 チョウはなぜ飛ぶか フォトブック版

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新編 チョウはなぜ飛ぶか フォトブック版

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  • サイズ A5判/ページ数 160p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784255005843
  • NDC分類 486.8
  • Cコード C0045

出版社内容情報

世界的な動物行動学者・日高敏隆の原点、名作「チョウはなぜ飛ぶか」が大幅加筆のフォトブック版で登場。どうしてチョウは同じ道を飛ぶのだろう? 小学生の時にチョウと出会い、大人になっても追いつづけた著者が、頭に浮かんだ素朴な疑問を手作り調査でていねいに解明してゆく、胸おどる観察の記録。昆虫写真家・海野和男によるチョウの写真を多数収録。大人も子どもも楽しく読めるルビ付き(中学一年生以上)。


[著者略歴]
日高 敏隆(ひだか としたか)
1930年東京生まれ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学農学部教授、京都大学理学部教授、同理学部長、滋賀県立大学初代学長、大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合地球環境学研究所初代所長を歴任。京都大学名誉教授。日本の動物行動学の第一人者で1982年には日本動物行動学会を設立、初代会長を務めた。1976年、『チョウはなぜ飛ぶか』(岩波書店)で毎日出版文化賞を受賞。2001年、『春の数えかた』(新潮文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。2008年、瑞宝重光章受章。2009年11月死去。おもな著書に最終講義をまとめた『ぼくの生物学講義』(昭和堂)、『世界を、こんなふうに見てごらん』(集英社)、『動物と人間の世界認識』(筑摩書房)など多数。おもな訳書に『ソロモンの指環』(早川書房)、『かくれた次元』(共訳、みすず書房)、『利己的な遺伝子』(共訳、紀伊國屋書店)などがある。

海野 和男(うんの かずお)
1947年東京生まれ。昆虫を中心とする自然写真家。東京農工大学の日高敏隆研究室で昆虫行動学を学ぶ。アジアやアメリカの熱帯雨林地域で昆虫の擬態を長年撮影し、1994年に『昆虫の擬態』(平凡社)で日本写真協会年度賞を受賞。1990年からは長野県小諸市にアトリエを構え身近な自然を記録している。日本自然科学写真協会会長、日本昆虫協会理事、日本写真家協会会員。
主な著作に『蝶の飛ぶ風景』(平凡社)『大昆虫記』(データハウス)『蛾蝶記』(福音館書店)『蝶の道―Butterflies』(東京農工大学出版会)「海野和男のワクワクむしずかん」シリーズ(新日本出版社)『昆虫顔面図鑑』(実業之日本社)『昆虫たちの変態』(誠文堂新光社)など多数。
ホームページ「海野和男のデジタル昆虫記」 http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/


[目次]
はじめに
チョウの飛ぶ道
チョウを追って、疑問が芽ばえた / チョウは、決まった道を飛ぶ/チョウは季節によって、飛ぶ道をかえる/モンキアゲハとの運命の出会い/「幼虫ですか?」のひとことで生まれた観察仲間/裏高尾で、チョウ道のとりこになった/ついに、房総半島へ/チョウ道は、いったい……/チョウ道は地形とは関係がなかった/チョウ道が読めた!/夏のチョウ道は、まるで読めなかった/チョウ道をもつチョウと、もたないチョウがいる

チョウが花にとまるとき
チョウはウソの「花」にもとまる/チョウは「花」を知らない/チョウによって、好きな色がちがう/チョウは近くしか見えていない/チョウは一生懸命、飛んでいる
コラム:チョウはどうやって飛ぶの? / チョウとガのちがい

チョウがメスを見つけるとき
キャベツ畑はモンシロチョウの出会いの場所/オスとメスのちがい/モンシロチョウが見ている世界/同じ世界が、ちがって見える

チョウが卵を産むとき
産卵のめじるし/チョウが卵を産む場所/チョウは、においで葉を区別する

あとがきにかえて(海野和男)

内容説明

どうしてチョウはいつも同じ道を飛ぶのだろう?生き物への「素朴な疑問」にこたえる。大人も子どもも楽しく読める、新しいスタイルのサイエンスブック。

目次

チョウの飛ぶ道(チョウを追って、疑問が芽ばえた;チョウは、決まった道を飛ぶ ほか)
チョウが花にとまるとき(チョウはウソの「花」にもとまる;チョウは「花」を知らない ほか)
チョウがメスを見つけるとき(キャベツ畑はモンシロチョウの出会いの場所;オスとメスのちがい ほか)
チョウが卵を産むとき(産卵のめじるし;チョウが卵を産む場所 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

76
2016年109冊め。今でこそ知られるようになった、チョウは決まったルートを飛ぶという「チョウ道」の存在に、戦前に気づいて独自調査を始めた少年時代の著者の話や、チョウのオスがどうやってメスを見つけるか、チョウはどうやって花を認識しているか等、「そういえば理科の授業でそんなことを聞いたような気がする」けれど実のところよくわかっていない昆虫の不思議を学べる本。こちらはフォトブック版ということでチョウの写真がたくさんでゾクゾクしてしまった。実はじっくり見るのは苦手。2016/02/19

AICHAN

41
図書館本。山の中にある図書館にはもういけないなと思っていたら、ネット予約すれば駅前のビルで貸し出しと返却を受け付けていると知って早速、出向いて借りてきた。京大名誉教授だった故日高敏隆さんが文章を書き、教え子の海野和男さんが写真を担当している。日高さんは子どものころから昆虫が好きで、蝶の通り道の謎や花に集まる理由、オスがメスを見分ける方法などについて少年のころから調べた。一流になる人は子どものころから違うんだなと思った。海野さんの蝶の写真も素晴らしい。2023/01/14

ぼんくら

8
面白くて一気読み。日本動物行動学の第一人者の日高敏隆さんが、1976年に出版したものの新版。子どもの頃から追い続けたチョウ道についての「チョウの飛ぶ道」、チョウは花が分かるのか調べた「チョウが花にとまるとき」、なぜメスがわかるのかの実験「チョウがメスを見つけるとき」、産卵の場所「チョウが卵を産むとき」の四つのお話。文章が読みやすく観察や実験を通して明らかになるチョウの生態にグイグイ引き込まれる。30年以上前に青少年向けに出版されたというのに少しも古臭くない。写真もとてもきれいです。2011/10/01

Ryoichi Ito

6
チョウはどんな道を飛ぶか,チョウはどのようにして花を見つけるか,チョウはどのようにしてメスを探すのか,チョウはどのようにして卵を産む葉を見つけるか,このような問題を調べる実験を次々に行う日高先生。日高先生と高校生の海野さんは近所の歯科医師・宮川さんの紹介で仲良くなった。海野さんは東京農工大学の日高研究室に進み,結局昆虫写真家の大家になった。本書は日高先生のわくわくする文章と海野さんの見事なチョウの写真を存分に楽しめる。 2022/09/29

kubottar

6
写真がとにかく美しい。蝶の交尾画像ばかり列挙されていたのはちょっと笑った。2011/07/21

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