老年の価値

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  • サイズ A5判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784255004372
  • NDC分類 944
  • Cコード C0097

出版社内容情報

──人はいかによく「老いる」か。
ベストセラー『人は成熟するにつれてますます若くなる』(1995年、草思社)に詩、エッセイ、直筆原稿等を大幅に増補した完全版!

ドイツの文豪ヘッセが壮年から
老年にいたるまでの40年間に綴った
詩・エッセイ・手紙の数々。
南アルプスの自然の中に暮らし、
創作活動の合間の畑仕事や
庭の手入れから感じとったものは?
日本人が最も愛したヨーロッパの作家
ヘルマン・ヘッセが描いた
人生の後半期がもつ魅力。

◎写真家の息子がとらえた表情豊かなヘッセの素顔ほか、自宅、アトリエ、庭など、貴重な写真165点を収録。初公開写真、多数!

◎世界60カ国語に翻訳され、1億2千万部以上発売されている文豪ヘッセの、「老い」についての集大成。

■著者紹介
ヘルマン・ヘッセ Hermann Hesse
1877年―1962年。ドイツ、ヴュルテムベルク州生まれ。ドイツ文学を代表する詩人、作家。一九四六年ノーベル文学賞受賞。第一次世界大戦前からスイスに住み、戦後スイス市民権を取得、晩年までスイス南部の山村、モンタニョーラに暮らした。享年八十五歳。代表作に『ペーター・カーメンツィント』『車輪の下』『デーミアン』『シッダールタ』『荒野の狼』『ガラス玉遊戯』などがある。

■訳者紹介
岡田朝雄 (おかだ・あさお)
1935年東京生まれ。ドイツ文学者、東洋大学名誉教授。日本昆虫協会副会長。著書に『ドイツ文学案内』『楽しい昆虫採集』(共著)、訳書にヘッセ『蝶』『人は成熟するにつれて若くなる』『庭仕事の愉しみ』『シッダールタ』、F・シュナック『蝶の生活』などがある。

内容説明

成熟するにつれて人はますます若くなる。人はいかによく老いるか。老齢の魅力と悲しみを文豪ヘッセが綴る。表情豊かなヘッセの貴重な写真、全165点収録。

目次

春の散歩
耳を澄ます
夏の終わり
老いる
断章一
晩夏
昔の時代について
湯治客
忠告
断章二〔ほか〕

著者等紹介

ヘッセ,ヘルマン[ヘッセ,ヘルマン][Hesse,Hermann]
1877年‐1962年。ドイツ、ヴュルテムベルク州生まれ。ドイツ文学を代表する詩人、作家。1946年ノーベル文学賞受賞。第一次世界大戦前からスイスに住み、戦後スイス市民権を取得、晩年までスイス南部の山村、モンタニョーラに暮らした

ヘッセ,マルティーン[ヘッセ,マルティーン][Hesse,Martin]
1911‐1968年。ヘルマン・ヘッセの三男。建築写真を専門とする写真家

ミヒェルス,フォルカー[ミヒェルス,フォルカー][Michels,Volker]
ドイツのズールカムプ出版社のドイツ文学の企画編集顧問。ヘッセ研究の権威者

岡田朝雄[オカダアサオ]
1935年東京生まれ。ドイツ文学者、東洋大学名誉教授。日本昆虫協会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハッカ飴

8
ほんとうによかった。年をとることの在り方、受け入れ方、死について、老人の生き方の美しい側面を語ってくれて、老年期の私の老年を生きていく糧になりました。詩も本当に美しかったです。2021/01/15

テツ

6
ヘッセは老いのために自分の中身を弱らせることなく(肉体は生物である以上どうしようもないけれど)、最期まで自らの精神と魂、そして感受性を研ぎ澄ませていたんだなあと老齢期の作品を読むと強く感じる。置いていくに連れて自分の中身は成熟し、強くなり、完成に近づく。「自分自身を探求し続けよ」 自らが著書を通じて語り続けていたことをきちんと実践していたヘッセがとても好きだ。表紙の写真も本文で使用されている写真もとても素敵でヘッセに合っている。2015/07/25

うちこ

5
ヘルマン・ヘッセが長生きしたことを意外と感じてしまうほど、"メンタル繊細系" にカテゴライズされる作家には長生きしないイメージが付きまとう。ヘルマン・ヘッセはみごとにそのイメージを覆している。すばらしい。おまけにいつまでも少年のようなその姿の写真もたくさん残っている。息子のひとりがカメラマンで、センス溢れるおしゃれな写真がたくさん残されている。 この本は「老年」というタイトルがついていますが43歳頃の文章から始まっています。2018/11/17

ぺこ太

2
歳をとり円熟してくる生き様が垣間見れる。ヘッセの詩がとてもよかった。じーんと心の中にしみこんでくる感動があった。2011/01/29

donnerstag

2
手元に置き、折に触れて読み返したくなるような美しい書簡、詩、散文が収録されています。三男の撮ったヘッセの写真の数々も本当に素晴らしい。老いていく日々と戦い、やがて老いを享受し、美しくわかりやすい言葉によって老年の価値を伝えてくれるこの本は、若い時には良さを見出しにくいかもしれませんが、ある程度の年になって読むと心にしみるものがあります。こういう美しい年の取り方をしたい。2009/07/02

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