怖い絵〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255004273
  • NDC分類 723
  • Cコード C0095

出版社内容情報

名画にまつわる血も凍る秘話の数々「もっと知りたい」に応え第二弾!
歴史の裏を知り尽くした著者が、西洋名画に秘められた恐るべき怨念・冷酷・非情をとき明かす、知的でスリリングな美術エッセイ、大好評につき第二弾!
まだまだあった、ますます鮮やかな名画の謎解き、今回は、
◎フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』
 ……なぞめいて扇情的な「浴槽の美女」、彼女の死後に描かれたとしたら?
◎ルーベンス『パリスの審判』
 ……のどかな神々の美人コンテスト、欲情と見栄が生んだ悲劇とは?
◎ピカソ『泣く女』
 ……女性を見つめるピカソの眼、どうしてこんなに怖いのか?
他、ベラスケス『ラス・メニーナス』、エッシャー『相対性』など、20作品(豪華カラー図版掲載)。「絵ってすごい」「こういう切り口の絵の本はなかった」と各メディアで絶賛!本書を読めば、絵画の見方が拡がります。

★いままでとは違う見え方、面白がり方ができる──南伸坊氏絶賛。

内容説明

なぞめいて扇情的な『浴槽の美女』…彼女の死後に描かれたとしたら?のどかな神々の美人コンテスト『パリスの審判』…欲情と見栄が生んだ悲劇とは?女性を見つめるピカソの眼…どうしてこんなに怖いのか?本物の恐怖が味わえる名画20。

目次

レンブラント『テュルプ博士の解剖学実習』
ピカソ『泣く女』
ルーベンス『パリスの審判』
エッシャー『相対性』
カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』
ベラスケス『ラス・メニーナス』
ハント『シャロットの乙女』
フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』
ベックリン『死の島』
ジェラール『レカミエ夫人の肖像』
ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』
ブレイク『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』
カルパッチョ『聖ゲオルギウスと竜』
ミレー『晩鐘』
ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』
ホガース『精神病院にて』
ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』
ヴェロッキオ『キリストの洗礼』
ビアズリー『サロメ』
ファン・エイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』

著者等紹介

中野京子[ナカノキョウコ]
早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

177
図書館本。絵画の背景、解説が主。ビジュアル的にも怖いのが今回は多々ありましたが。「晩鐘」の話がある意味怖かった。2015/10/10

ケイ

157
レンブラント「解剖の絵」生々しくて正視できず。ミレー「晩鐘」へのダリの妄執ぶりは異常だが、ミレーは農民を描く前はポルノ的な絵ばかり描いていたことや「死と樵」の怖さを思えば、ダリの見方も一理ありか。ヴェロッキオの「キリストの洗礼」平凡であり、彼が弟子のダ・ヴィンチの同題の絵を見て絶筆した説が怖い。一見平和そうなブリューゲル「ベツレヘムの嬰児虐殺」で塗り潰された殺戮場面。ヘクター博士で有名となったブレイク「レッドドラゴンと日をまとう女」このドラゴンが興奮した男性とは驚いた。絵画は奥まで注視すべきと心する。2017/07/27

utinopoti27

153
西洋文化史に造詣の深い中野京子氏による『怖い絵』シリーズ第2弾。まずは収録されている20作品を眺めてみる。悲惨な現場、禍々しいオーラ、不穏な空気感を伝えてくるものから、ピカソやミレーの名画、一見何の変哲もなさそうなものまで多種多様な作品群だ。次に著者の解説をじっくり読む。作品が生まれた時代背景や、そこに込められた情念など、奥行きが見えてくるにつれ、じわじわと込み上げる胸騒ぎがたまらない。結局『怖い』という感情は、イメージを想起する力次第で如何ようにも変化するものなのだろう。自分にとって最も『怖い絵』は・・2020/04/05

nobby

139
名作を描かれた背景を掘り下げることにより垣間見れる怖さ。絵心無い自分は、この楽しみ方がやはり好き。怖い絵展を観てからの印象だと『レディ・ジェーン・グレイの処刑』。文庫表紙になっているのも納得だが、読後に強烈さ残ったのは単行本表紙引用の『アルノルフィニ夫妻の肖像』。その技巧的な分析もさることながら、何よりは言いたい放題その顔貌をけなされるアルノルフィニ氏への恐怖、いや興味(笑)エピソードとしては、師匠に引導を渡した弟子の名前明かされて納得の『キリストの洗礼』と『ベツレヘムの嬰児暗殺』改竄に潜む真実が衝撃的!2017/12/10

tama

104
肝心の絵が小さくて、せっかく解説してくれてる箇所が見えない、というのは1と同じ。まあ、シリーズだから体裁も一緒で仕方ないか。絵が描かれた時代背景の解説が面白くて次も読む予定。今回興味を持ったのは①レンブラントの時代、遺体解剖見物は人気が高くて料金とって一般人にも見せてた。「興行」として成り立つほどだったもので解剖用遺体が不足し、新鮮な遺体を墓暴いてくる専門の泥棒もいた。②フランス革命後、お金持ちの女性に古代ローマ風ファッションが大流行し、スケスケの薄物一枚で外出して風邪⇒肺炎になって死ぬ例が多かった。③大2012/11/21

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