私は三年間老人だった―明日の自分のためにできること

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784255003146
  • NDC分類 936
  • Cコード C0097

内容説明

85歳の老人に変装した若き工業デザイナーの3年間。ユニバーサルデザインの出発点となった衝撃のドキュメント。

目次

メイクアップ・アーティストとの出会い
パット・ムーアおばあさん誕生
いざ、出発
変装成功!
“潜入”調査
変装に改良を加えて
お年寄りのなかへ潜入
天使の老婦人
みじめな扱い
私の子供時代〔ほか〕

著者等紹介

ムーア,パット[ムーア,パット][Moore,Pat]
ニューヨーク州生まれ。ロチェスター工科大学卒業後、工業デザイナーとしてレイモンド・ローウィー社に勤める。どんな人にも使いやすい製品をデザインしているのか疑問を持ったのをきっかけに、26歳の時から3年間、老人に変装して潜入調査をする。そのかたわら、高齢者のニーズを学術的に追及しようと、コロンビア大学大学院で老年学、生物学、カウンセリングを学ぶ。工業・環境デザイン、教育学、応用人間発達学で修士号取得。3年間の変装後、ニューヨークにムーア・アンド・アソシエイツ社を設立。現在は、デザイン、パッケージ・デザイン、乗り物デザイン、調査、製品開発、コンサルティングなど、世界トップのデザイナーとして活躍中。日本の企業や行政からの依頼も多くあり、ユニバーサルデザインのコンセプトに基づいた環境や製品、サービスの開発に取り組んでいる

木村治美[キムラハルミ]
東京都生まれ。東京教育大学英米文学科卒業。同大学院文学研究科博士課程を修了。共立女子大学名誉教授。『黄昏のロンドンから』で第8回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomineko@猫と共に生きる

64
20代の工業デザイナーが老齢者の実態を知るべく、特殊メイクをして85歳の老人に変身。若い姿の彼女の時は親切に、老人の時はぞんざいにとあからさまに差別する男性。裕福な老人の姿をしている時は多くの人は親切。老人ホームで虐待される。夫や実の娘から暴力を振るわれる老人達の実態を知り何とか世界を変えてみようと努力するが、、、これは復刻版らしい。とても興味深い本に出会った。老人になる前に読むことが出来て本当に良かった。米国と日本は違うが前者の方が明らかに若さと健康優位という哀しい現実。超高齢化社会の良書だと思う。2021/10/21

エル

6
老人になるとはどんなことか。それをやってのけたのは26歳の若き工業デザイナーの女性。変装で85歳のおばあさんになったパットの目から見た世界とは。高齢者のパット、20代の若きパット。やってることは同じなのに扱われ方が全く違うことがある。若者にイライラされ、無視され、雑に扱われる。高齢者は、老いることは役に立たないのか。これから老いに向かう私たちは若者にそのように扱われるんだろうか…と暗い気持ちになる。2023/04/02

ko_sakaba

3
工業デザイナーである著者が、高齢者に優しくて使いやすい製品を作るために、3年間自らがお年寄りに扮して生活し、高齢者が暮らす世界を体感したお話。ユニバーサルデザインの考えのもとになったようです。2012/08/14

あひる 34号

2
すごい話だった。ここまで行動力のある人間になりたい。高齢者サイドの意見が若者の観点で描かれているので、とても読みやすくわかりやすい。高齢化社会について関心があったので、とても良い刺激になった。2014/03/08

depo

1
図書館リサイクル本。26歳の女性が特殊メイクで老人に変装。3年間過ごす。他人は彼女にどう接するのか。2020/12/12

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