内容説明
「チョーへん!」とアリスはさけびました(びっくりして、ちゃんとしたしゃべり方を忘れちゃったんだね)。「こんどはこの世で一番おっきな望遠鏡みたいに、ぐんぐんのびてる!足さん、さよなら!」(足の方を見ようとしたら、もうほとんど見えなくなっていて、どんどん遠くなっているのでした)。読める『アリス』を。…半世紀後に、ガキどもがまともに読めるのは、ぼくの訳したアリスだけになっているかもしれない。
著者等紹介
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学大学院修了。大手シンクタンク勤務。著作権の切れた著作の翻訳をオンライン化して公開する「プロジェクト杉田玄白」を主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
68
『アリス・オンパレード』第14弾。縦19cm.横13cmの変形中版サイズ。朝日出版社刊。訳は山形浩生。訳文はウエブ上に公開されているもの(プロジェクト杉田玄白)、及び文春文庫版と一部は微妙に表現の違いもあるが、基本的にはほぼ同様。絵はスソアキコのもの。イラストレーターだが、今は主に帽子作家。イラストには本書のほかに『鏡の国のアリス』(山形浩生・訳)以外にも何冊か。やや奇妙なタッチは表紙に見られる通り。1700円もする本書の購買層は不明。スソアキコの熱烈なファンか、アリスコレクターくらいしか思い付かない。2013/09/11
抹茶
9
小さいころの記憶が曖昧だったので久々に。とっても、よみやすくて、面白かった! ほかの人の訳も読みたいなぁ 2016/06/25
hozuki
4
不思議の国のアリスの分析哲学を読むために再読。本によってかなり感じが違ったり、言葉も違うみたいなので、読み比べも楽しいかなと発見できた。2019/07/10
きお
4
あとがきを読んで逆に他の方が訳したアリスも読んでみたいと思った。哲学的というか難しい部分が結構あって頭がこんがらがった。少女や子供特有の残酷さとも言える正直さを持っているアリスは魅力的。2010/03/11
ひろ@ネコとお茶愛
3
堅苦しさが一切なく読めて、ざっとあらすじや、出会うとんちきたちの順番がすっと入ってきて楽しかった。等身大のアリスって感じがする。2016/05/15