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「甘え」と日本人

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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255001937
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0095

内容説明

現代は引きこもりや摂食障害など多種多様な精神の病が広がっている。一方、子どもたちの体力は著しく低下し、きちんと立ち、坐り、歩くことのできない日本人が増えている。自立が叫ばれ、甘えが否定されるとき、そこには自然な甘えと不自然な甘えの混同がある。自然な甘えの肯定が自然な自立を促し、溌刺とした生命力や豊かな人間関係を育む―「心」の専門家と「身体論」の第一人者が現代人の病を論じた衝撃の対話。

目次

第1章 現代に広がる人間関係の病
第2章 「甘え」を喪失した時代
第3章 自然な「甘え」が生命力を育む
第4章 子どものカラダは崩れている
第5章 「甘え」が生み出す身体感覚
第6章 読書がつくる人間関係の理想

著者等紹介

土居健郎[ドイタケオ]
1920年東京都生まれ。東京大学医学部卒業。米国メニンガー精神医学校、サンフランシスコ精神分析協会に留学後、聖路加国際病院精神科医長。その間、米国国立精神衛生研究所に招聘。その後、東京大学医学部教授、国際基督教大学教授、国立精神衛生研究所所長を経て、現在、聖路加国際病院顧問、医学博士

斎藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在、明治大学文学部教授。専攻は教育学・身体論・コミュニケーション論。著書に、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス・新潮学芸賞受賞)、『声に出して読みたい日本語』(草思社・毎日出版文化賞特別賞受賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

m

2
こちらがきっかけで、甘えの構造を読みました。2013/10/23

鏡子

2
甘えという概念について興味があったので手にした。甘えの構造を先に読めばよかったかな〜と思った。甘えそのものに対してよりも、日本人の甘えという概念。”甘い考え”は増えたが”甘える技術”は減った。昔は青年は目上の物に甘えさせてもらう代わりに、元気をお返しするというやりとりが成り立っていた。自分はまさに甘い考えを持っていて甘える技術を持ってないと思った。この技を身につければ人生変わるだろう気がする。2012/08/28

Kikuyo

1
これは面白い。 「甘えの構造」の著者と、日本人の身体感覚に関して詳しい斎藤孝さんの対談、読みやすいのに、深い話が聞ける。 「甘え」を悪いことのように思っていた私は、実はとても必要なことなのだということに気づかされる。 非言語の中にあらわれてくる、「身体の賢さ」みたいなものを我々はばっさり切り捨てて来てしまったことが、現代人に特有の閉塞感の原因なのではないだろうか。 身体文化を武道の稽古としてだけではなく、日常に取り戻し、継承していくことは早急の課題だと思う。2015/04/25

Ai Matsuzaki

1
読みやすかったが、それだけに心に深く止まることなく読んでしまった。 海外には甘えがないという言葉における表現はあったが、海外がどうで実際どんなものかのイメージがつかない。タイトルで日本人と記載されているため仕方ないといえば仕方ないかもしれない。 読んだ記憶が朧なのか、私が若輩すぎるのか、はたまた後ろのおじいちゃんの写真を見てしまったせいなのか最近の若い者は軟弱と頭ごなしに怒られているイメージを受け取った。 甘えとは関係なく「日本人」を見つめたかったように思う。2012/07/09

まめ

0
図書館で借りる。二人の個人的な意見の対談に感じた。根拠があるのか、少し疑問です。「甘える」という英語がないことは驚きで、その言葉がある日本人には、甘える感覚があるということだと感じた。やっぱり人はいい意味で甘えることは必要なのだ。「甘える技術」を学ぼう。 『自然な甘えの肯定が、自立につながる。』その通りだと思った。ただ自立させるだけでは、ダメなのだ。今の社会にあるイジメや引きこもりなど人間関係のトラブルもそこからくるのだと書かれていた。あとノンバーバルなコミュニケーションを大切にしたい。人は見た目が九割。2019/07/20

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