今、ここで勝つために―琴欧洲自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198638603
  • NDC分類 788.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

最も愛された外国人力士、涙の引退。怪我や挫折や無情も柔和な笑顔と日本への愛で乗り越えてきた。強く優しい美丈夫の魅力満載。

最も愛された外国人力士が語り尽くす12年の現役力士人生。怪我に泣き、日本文化とのギャップに苦しみ、それでも暖かな笑顔を忘れずに、強いメンタルと共に乗り切った。その強靭かつ優しい心の作り方を初めて明かす。唯一、プライベートショット撮影を許されたカメラマンの写真を初公開しつつ、琴欧州の魅力に迫る。

【著者紹介】
昭和58年、ブルガリア出身。琴欧州勝紀。本名・安藤カロヤン。202センチ・152キロ。佐渡ヶ嶽部屋。通算成績:38場所342勝180敗・14休。02年初土俵、04年新十両、05年新三役、06年大関。14年1月に帰化、3月20日引退表明。琴欧州親方として佐渡ヶ嶽部屋付き親方となる。

内容説明

誰にも言えなかった私のこと、日本のこと。誰からも愛された強さと優しさの美丈夫、12年の力士生活と半生を振り返る。素顔の琴欧洲初公開フォト満載!

目次

序章 引退を決めたとき
第1章 カロヤン少年、「琴欧洲」への道
第2章 外国人力士という孤独
第3章 いざ初土俵へ
第4章 家族という原動力
第5章 初の欧州出身大関の誕生
第6章 祖国ブルガリアのために何ができるか
第7章 出会いと別れが私を強くする
終章 花道の向こうに見えたのは

著者等紹介

琴欧洲勝紀[コトオウシュウカツノリ]
所属、佐渡ヶ嶽部屋。本名、安藤カロヤン。昭和58年2月19日生まれ。ブルガリア出身。2001年ドイツ相撲選手権大会優勝。ヨーロッパ相撲選手権大会個人3位、団体優勝。2002年11月場所初土俵。2004年5月場所新十両。9月場所新入幕。2005年3月場所新三役。2006年1月場所大関。2008年5月場所初優勝。通算成績、68場所537勝337敗63休(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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おかむら

25
引退した2014年に出た自伝。ブルガリアの体育大学でレスリングに励んでいたカロヤン君が助っ人で参加した相撲部(ブルガリアにもある!)での活躍を見た佐渡ヶ嶽部屋の元床山(ドイツ在住)がスカウトしたそう。周りにブルガリア語を喋れるものが誰もいない状況。そして日本人でもキツイ相撲部屋のしごき。どのくらい大変な思いをしたのか、あっさりサラッと書いてあるけど、行間ににじみ出てるわ。白いご飯が食べられず牛乳かけて食べた、とかのエピソードが泣かせるわー。そして琴欧洲すごいイイ人! 今更ですがファンになりましたー。2018/06/15

ようはん

13
他の外国人力士の本を読んでみても感じた事だけど、いかに才能に恵まれても海外出身の力士は最初に言葉の壁、食事の壁を乗り越えなければならないのは過酷だなと思う。海外勢の強さはハングリー精神という話はひと昔前によく聞いたけど琴欧洲の強さはまさにそれにあったと読んで感じた。2020/01/15

黒まる

7
本当に強い人ってこういう人のことを言うんだ。たったひとりで言葉もなにもわかない異国の地で、日本でとても伝統があり特殊な世界な相撲部屋で心技体を鍛え、大関にまでなった人間力の強さに感銘しました。優しい人間(厳しさはまた違う)こそ、ほんとに強い人間ですね。2015/07/02

はむズ

5
相撲の世界で成功している外国人力士は、日本人より日本人の心を持っていると言われます。 琴欧洲親方もその一人。 ハワイやモンゴル出身とは違い、周囲に言葉が分かる仲間が一人もいなかった中、大関まで上り詰めるとは・・・。 対戦相手を分析するっていう今までの相撲界にはあまりなかったID相撲を駆使していたとは言え、この結果はやはり努力の賜物。 根性やハングリー精神って古い言葉なのかも知れないけど、それがないと説明が付かないです。 今後は自分を越える弟子を育ててほしいです。 2014/10/13

あかる

4
琴欧洲の自伝。レスリングでオリンピック代表間近だったとは知らなかった。しかし日本人でも異文化過ぎる相撲界に、日本語も英語も分からず飛び込む根性には敬服。一方で自分はある程度通用する、生計を建てられると計算して飛び込んだのにも納得。出稽古や仕切り、インタビューの心理戦も当人から聞くと面白い。終章の日本人はハングリー精神がない、すぐに甘えるという言葉には、日本の若者の一人として返す言葉がない。2014/10/15

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