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神去(かむさり)なあなあ夜話

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198635060
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

三重県の山奥で、林業に取り組む平野勇気、二十歳。神去村の起源、住人の暮らし、もちろん恋にも、ぐいぐい迫ります。お仕事小説の旗手が贈る、林業エンタテインメント小説の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

射手座の天使あきちゃん

892
最初に「日常」って付けて次に「夜話」ってことは、しをんさん最初からシリーズヒット狙ってたってことですよね!(笑) 日記仕立てと言うかエッセイ風だからなのか、下ネタ系多数だからなのか、勇気くんの脳内イメージがしをんさんの顔になるのは私だけでしょうか? それにしても繁ばあちゃんのキャラ、もうサイコー!! (^_^)v2013/10/19

にいにい

872
なあなあ日常を読んだあと、この神去夜話の存在を知って、読みたかった一冊。 三浦しおんさんの優しい目線が素敵だ。勇気の恋が、少しずつ進む。それに絡めて、20年前の神去村の悲劇。ヨキや清一さんのご両親が神去村にいない理由が明らかにされる。大きな悲劇を乗り越え、なあなあで生活する村人の強さ。ヨキの思いに心打たれる。神去の名前の由来の物語も夜話らしくて良い。待った甲斐があった一冊だった。繁ばあちゃんの魅力が今回物凄い。続編にも期待が大きくなった。2014/01/14

zero1

738
林業を描いた第二弾は愛と神を語る大きなスケール?横浜から三重の山中に来て1年。二十歳になった勇気は免許を取得し仕事にも慣れてきた。村に伝わる伝説では神様の恋愛が語られる。20年前に村で何が起きたか?山で遭難?物が見つからない場合、稲荷の効力。そして和風のクリスマス(笑)。その間に直紀との恋も盛られる。宗教学や文化人類学にも通じる、三浦の妄想も爆発した一冊!もちろん、林業の衰退と希望も描いている。笑えるだけでなく多くのことを学べた。ばあちゃん強し!続きは出る?2019/05/19

takaC

726
『読楽』連載時に全話読んでいるのだけど、刊行にあたってかなり加筆・修正が加えられて進化していた。と、思う。『読楽』は価格が高いので全部立ち読みで済ませたから残念ながら比較検証する本が手元にない…2013/07/22

再び読書

678
昔から続く村の生活に魅入られてしまう、心癒される話でした。神去村の歴史や、お稲荷さんのご利益や、ヨキ、みきの結婚秘話があったり、ゆっくり楽しめました。ここには、日本人が忘れた神への畏敬がまだ生き残っていて、これからの日本人が引き継いでいきたい伝統がちゃんと残されている。スマホが無い生活が、人々の余裕を生むんじゃないかと感じる。ぼくたちはいつの間にまにか、情報の洪水に流されている。このまま、人格や人間らしさも失わないか?少し不安に感じる今日この頃に、ゆっくりでもいいんだと安心させてくれる良い読書の時間でした2015/09/16

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