内容説明
協同学習の理論は、アクティブ・ラーニングの核となる理論である。協同学習の理論からアクティブ・ラーニングとの関係性までを解説。ジグソー法、LTD学習法、看図アプローチなど、明日から役立つ授業づくりの具体例も満載。
目次
第1章 アクティブ・ラーニングを一歩踏み込んで理解しよう
第2章 協同学習とアクティブ・ラーニング
第3章 アクティブ・ラーニングの授業づくり
第4章 協同的学級経営をベースに置いたアクティブ・ラーニング
第5章 アクティブな学びを創る協同学習実践
第6章 アクティブな学びを支える教師集団をつくる
著者等紹介
杉江修治[スギエシュウジ]
中京大学国際教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
7
アクティブ・ラーニングの本を何冊か読んできたが、これは、今までのものと違う。学級を協同学習の基本的な単位ととらえ、学びの本質を問い直し、学ぶ側の立場になって授業づくりを考える、いわば「原点」に立ち返る本だ。生徒が互いに高め合う、よい意味で緊張感のある授業。3学期は短いが、だからこそ日々の授業をしっかりやっていこうと、改めて思った。2017/01/16
ちい
4
p.44学び時計(時計の文字盤に活動内容を書き込み、可視化するもの)を実践してみようと思った。2018/03/08
ばたゆう
0
協同学習の本でも入門編で読みやすい。具体的な事例もあり、実践に参考に方法が多かった。折り込みを入れたとことが多いので再読し、常に振り返っていきたい。 特に第三章の授業づくり「学びのマップづくり」「振り返り」が学びになった。この部分を意識して、授業づくりを心がけるようにしたい。2017/09/17
ぴーたん
0
協同学習とアクティブラーニングのツボをおさえた良本。「グループが協同学習なのではない」「教科書をもっと有効活用すべき」「今日の学びがどこへつながるのか、価値を説明する」「グループへの課題を明確にする」いま、ただ話し合ってくださいとただグループにする教員はいないと思うけど…。ジグソー法は知っていたが、LTDは初耳でした。授業で活用できないかどうかチェックしてみます。そして肝心なことは、教師が協同すること。形の協同ではなく核心のところで協同であるべき。教師自身の個性を踏まえてなされる必要がある。ここ大切。2017/07/24
にくきゅー
0
協同学者についてなら、杉江先生の単著のほうがよかった気がする。この本を読んで思ったのは、アクティブラーニングを考えるうえで集団づくりの視点は欠かせないんじゃないかってこと。教師と生徒間で発生する学びだけでなくて、学習者と学習者の間で学びが成立すると考えるのがアクティブラーニングだから。 質の高い学習が行われるためには、当然、集団の質が問われることになるわけで。 そんなことを考えた。2017/07/15