文春新書<br> 発達障害

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発達障害

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611232
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

『逃げ恥』の津崎、『風立ちぬ』の堀越、そしてあの人はなぜ「他人の気持ちがわからない」のか? 第一人者が症例と対策を講義する。「人の気持ちがわからない」「同じ失敗を繰り返す」「極端なこだわり」……

ASD、ADHD、アスペルガーの謎に迫る!



近年、ドラマや小説の主人公に「発達障害」を思わせるキャラをよく見かける。

たとえば2016年にヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)の主人公・津崎平匡。彼は高学歴だが対人関係が苦手で応答が画一的、些細なことへのこだわりが強い、という設定。アメリカの人気ドラマ『クリミナル・マインド』の主人公リードは、FBIのエリート捜査官で、IQ187。彼は飛び級を繰り返してカリフォルニア工科大学で数学、化学、工学の博士号を取得し、驚異的な記憶力と分析力で難事件を解決する。しかし、他人の気持ちがわからず、空気が読めないため、周囲からは煙たがられている。

こうした発達障害の特性をもつキャラがポピュラーになった影響か、精神医療の現場では「自分は発達障害かもしれない症候群」がみられる。「他人の気持ちがわからない人」「空気が読めない」ことを家族や同僚から指摘され、外来を受診する人が増えているのだ。実際、人口の約5?10%が該当するという研究報告もあり、周囲にこんな人がいる、と思い当たる人も少なくないだろう。

その一方で、誤解も蔓延している。動機が不可解な少年犯罪や猟奇的な事件で、根拠もなく「アスペルガー症候群」との関連が不適切に取り沙汰されたこともある。

本書は、日本初の「発達障害のためのデイケア」を運営する病院長が、

○発達障害とは何か?(正しい知識)

○彼らが抱えている問題は何か?(課題)

○どのように社会が受け入れていくべきか?(社会の対応)

……を、豊富な症例をもとに、初心者にもわかりやすく解説した作品だ。

事件の精神鑑定の裏側、天才(驚異的な記憶力、共感覚など)、歴史上の人物の例など、興味深い症例も盛りだくさん。

新年度を控えていろいろな人との出会いが増える中、必読の一冊だ。

岩波 明[イワナミ アキラ]

内容説明

人の気持ちがわからない、空気が読めない、同じ失敗を繰り返す…それは発達障害かも知れません。日本の医学界きっての専門家が、疾患の種類、豊富な治療事例を懇切丁寧に解説します。

目次

はじめに なぜあの人は「空気が読めない」のか?
第1章 ASD(自閉症スペクトラム障害)
第2章 ADHD(注意欠如多動性障害)
第3章 ASDとADHDの共通点と相違点
第4章 映像記憶、共感覚、学習障害
第5章 天才
第6章 アスペルガー症候群への誤解はなぜ広がったか
第7章 発達障害と犯罪
第8章 発達障害を社会に受け入れるには
おわりに 発達障害とどう向き合うか

著者等紹介

岩波明[イワナミアキラ]
昭和大学医学部精神医学講座主任教授(医学博士)。1959年、神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業後、都立松沢病院などで臨床経験を積む。東京大学医学部精神医学教室助教授、埼玉医科大学精神医学教室准教授などを経て、2012年より現職。2015年より同大学附属烏山病院長を兼任、ADHD専門外来を担当。精神疾患の認知機能障害、発達障害の臨床研究などを主な研究分野としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

75
仕事では一定適応していても、周りとの微妙なずれや幼い頃からの特徴的な行動が気になって、発達障害の外来を受診する成人が増えているそうです。 ASD(自閉症スペクトラム症候群)の中心症状は「対人関係の障害」と「常道的な行動パターン」。ADHD(注意欠陥・多動性障害)は「多動・衝動性」と「不注意」。しかし臨床の現場での症状は重なり合う部分があり、専門家でも判断が分かれることがある模様。 他人とは違う自分の状態を「気持ちの持ち方」ではなく「症状」と考えることで、生きづらさに対処する途が開けてくるのではとします。2019/09/07

ネギっ子gen

66
認知機能障害や発達障害を専門とする著者が、<発達障害の概念とその歴史を振り返るとともに、発達障害を持つ当事者の実生活における諸問題を取り上げ、その解決方法について検討を加える内容>。冒頭に、<「発達障害」という病名は非常にポピュラーなものとなり、一般の人にも広く浸透してきた>と、BBCドラマ『シャーロック』、ジブリ映画『風立ちぬ』やTVドラマ『逃げるのは恥だが役に立つ』などの作品を紹介する。他にも、事件の精神鑑定の裏側や天才(驚異的な記憶力、共感覚など)、歴史上人物の例など、興味深い症例も盛りだくさん。⇒2021/08/25

てち

63
本作は、発達障害について基本的なことが書かれている。発達障害について、認知されるようになったもののまだまだ誤解が多い。その誤解を解くために本作は有用である。2020/04/24

あきぽん

63
発達障害について正しい知識を得ようと思って読んだ。読んでみて、想像以上に発達障害当事者は生きづらいのだと感じだ。ASDは単なるいじめられっ子やぼっちではなく、ADHDは単なる落ち着きのない人ではない。①自分自身の行動特性を理解し②その行動特性を肯定的に受けれて③その行動特性を変化させるために立ち向かう気持ちを持つ、発達障害の治療に重要だそうだけど、発達障害でない人にも重要だろう。2017/05/28

Tomoichi

53
現在よく語られる発達障害について特に成人例を中心に解説。ASDやADHD、アルペルガーやサヴァン症についても症例や特徴をわかりやすく説明する。大村益次郎やアンデルセンを例に天才との関係も面白い。しかしながら専門医でも発達障害についての診断は難しく司法における場合はなおさらである。それを悪用する弁護士という悪党がいる。殺したやつの人権を守り殺された人の人権を無視する人権派悪党である。そして彼らは殺人犯を守るため発達障害に苦しむ人々を犯罪予備軍に仕立て上げる。犯罪との関係について書かれた文は必読です。2018/08/03

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