中野京子と読み解く運命の絵―もう逃れられない

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中野京子と読み解く運命の絵―もう逃れられない

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163909639
  • NDC分類 723
  • Cコード C0095

出版社内容情報

マネ最晩年の大作に描かれた少女は、なぜ死んだ目をしているのか? 他、ドラマティックな真実が浮かび上がる、絵画エッセイ十七編。「怖い絵」「名画の謎」に続く注目のシリーズ第2弾!



何気なく見ていた有名絵画の奥底を知れば、

もう登場人物の境遇に心を寄せずにはいられない……!



世紀を越えた名画が私たちに突きつけるのは、

〈誰もみな、運命から逃れられない〉という現実。



表紙は印象派の先駆者マネの最晩年の大作『フォリー・ベルジェールのバー』。

華やかなパリの酒場に立つバーガールは、なぜ死んだ目をしているのか?

そして裏表紙に続く絵の右側には、怪しい男の気配……。

実は彼女は追い詰められ、今まさに運命の分岐点にいる――。

〈この作品は2019年9月からはじまる「コートールド美術館展」で来日予定。

本書を読めば、鑑賞が何倍も楽しくなるのでおすすめです!〉



ほか、絵画エッセイの名手・中野京子さんだから解き明かせる17の〈運命〉を収録。

◎グロの描いた、若きナポレオンにオーラを授けた「奇跡の一枚」

◎波乱万丈すぎるゴーギャンの「遺書になりそこねた名作」

◎シェフェールがエロティックに描いた「死に向かう乙女」の理想と現実

◎ターナーが戦艦に重ねた「イギリスの栄枯盛衰」

◎バーン=ジョーンズの「運命の車輪」が真に迫りすぎている理由

etc.



絵画32点はすべてオールカラー掲載、主要絵画は引き出し線の入った詳細解説入り。

中野 京子[ナカノ キョウコ]
著・文・その他

内容説明

誰もみな、堕ちては昇る―。世紀を越えた名画が私たちに突きつけるコントロール不能な、人生の流転。ナポレオンにオーラを授けたグロ奇跡の一枚、ゴーギャンの遺書になり損ねた大作、シェフェールがエロティックに描いた死に向かう乙女、ターナーが戦艦に重ねたイギリスの栄枯盛衰、バーン=ジョーンズの真に迫る運命の車輪ほか、オールカラー絵画32点で読み解く17の運命。『怖い絵』『名画の謎』に続くシリーズ第2弾。

目次

若さと綺麗な顔だけを武器に―マネ『フォリー・ベルジェールのバー』/ロートレック『二日酔い(シュザンヌ・ヴァラドン)』
車輪は廻り続ける―バーン=ジョーンズ『運命の車輪』
生還できるか―ホーマー『メキシコ湾流』『ハリケーンの後で』/ジェリコー『メデュース号の筏』
日比谷公園との関係―ルーベンス『ロムルスとレムス』
駄犬じゃけえ…―ブリューゲル『雪中の狩人』
遺書になりそこねた大作―ゴーギャン『我々はどこから来たのか我々は何者か我々はどこへ行くのか』『レ・ミゼラブルの自画像』『死霊が見ている』
死びとは駆けるのが速い―ヴェルネ『レノーレのバラード』/シェフェール『レノーレ―死者は駆けるのが速い』
敗戦の将をいたわる―ベラスケス『ブレダ開城』/ルーベンス『侯爵夫人ブリジーダ・スピノラ=ドーリア』
表現者になるため生まれてきた―ワッツ『選択』/サージェント『マクベス夫人に扮したエレン・テリー』
聖書を破り捨てて―ムンカーチ『死刑囚の監房』『ハンガリー軍服姿の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世』
大金持ちのゴミ屋敷―モロー『ユピテルとセメレ』
若き英雄の誕生―グロ『アルコレ橋のナポレオン』『ヤッファのペスト患者を見舞うナポレオン』
老兵はただ消え去るのみ―ターナー『戦艦テメレール号』
久米仙人との違い―ボス『聖アントニウスの誘惑』/テニールス『聖アントニウスの誘惑』
胸塞がる物語―ティツィアーノ『マルシュアスの皮剥ぎ』/ペルジーノ『アポロンとマルシュアス』
メガミとイージス艦―クリムト『バラス・アテナ』/ルーベンス『メドゥーサの首』
荒々しい馬市―ボヌール『馬市』『バッファロー・ビル肖像』

著者等紹介

中野京子[ナカノキョウコ]
北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。多くの雑誌、新聞連載を持つほか、テレビに出演し美術解説を行うなど幅広く活躍。2017年「怖い絵展」特別監修者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホッパー

94
シリーズは色々あるようだけれど、表紙のフォリー・ベルジェールのバーが好きでこの本から手に取ってみた。一つ一つの絵に対して、作者の人生にまつわるエピソードが簡潔で面白く書かれている。多くの画家を浅く広く知る楽しさがあり良い。2020/04/05

buchipanda3

86
中野さんの小気味良い文章で語られる絵画に纏わるエピソードが面白い。歴史や神話、当時の風俗、画家の話が添えられることで一枚の絵をドラマみたいに楽しめた。テーマが「運命」なだけにより感情的な味わいぶり。表紙のマネの絵は、バーの女性の背景の読み解きによってその虚ろな目が一層印象深く感じられた。「死刑囚の監房」は無念の思いが伝わってくる。モローとボスと皮剥ぎの絵はぞわぞわと頭に残る。「戦艦テメレール号」は船が歩んだ道の話も絵も好み。ボヌールの馬の絵がかっこいい。彼女の人生も凄くてこれは小説で読んでみたいと思った。2019/09/10

keroppi

84
先日、東京都美術館で見た「フォリー・ベルジェールのバー」。テレ東「新・美の巨人たち」でも、NHK「日曜美術館」でも、この絵のことを深掘りしていた。虚な瞳に見えているのは何なのか。中野京子さんは、この女性になりきって一文を添える。惹きつけられる絵だ。2019/10/15

Nat

67
ブリューゲルの「雪中の狩人」ウィーンも行きたいな。エレン・テリーの人生に驚き。ベラスケスの「ブレダ開城」では、スピノラ将軍のその後の運命に涙を禁じ得ない。フェリペ4世の無能さがよくわかった。スペインハプスブルク家は、滅びるべく滅んだと感じた。ヒエロニムス・ボスの『聖アントニウスの誘惑』いつもながら不可思議な世界。ポルトガル国立美術館収蔵。遠い!2020/01/17

榊原 香織

63
そういえばこの人は本職、ドイツ文学者だった。 最後に紹介されてるローザ・ボヌールが素晴らしい。馬の絵もだけど、19c、困難な中で生きたいように生きた感。2023/07/22

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