出版社内容情報
これでダイエットも禁煙も達成できる!? 人にヤル気を出させる最も効果的な「アメとムチ」の組み立て方を、行動経済学が伝授します
「10キロダイエットするぞ!」「禁煙する」……人は様々な誓いを立てて、そして守ることができません。だれもが「我慢できない自分」と「論理的で、辛抱できる自分」の内なる闘争をくりひろげています。なぜ人は目標が達成できないのか。それは、生物が長期的な利益よりも、短期的な誘惑に極端に弱いからなのです。
しかし、行動経済学はあまたの研究からこれを防ぐ秘訣を見出したのです! それは「コミットメント」。「もし目標のマラソンタイムを実現できなかったら、反・慈善団体に寄付金を払うよ」……!? より簡単な例でいうと、「10キロ痩せたら、テレビを買う」「タバコを吸ったら罰金1万円」……すなわち「アメとムチ」です。
え、そんなこと? というなかれ。本書は、膨大な実験的証拠から「アメとムチ」でいかに人のヤル気がコントロールできるかを解き明かします。人の心はその状況によってさまざまに違うもの。でもそれぞれに応じて、正しいコミットメントがあるはずです。
「学校の成績があがったらお金を払う」「減量に失敗したら現金を払わなくてはいけない」「現金でなく旅行券をテストの賞品にする」……果たしてこれらの実験で、人は目標を達成できるのか、できないのか?
『その数学が戦略を決める』でセンセーションを巻き起こしたイェール大教授の著者は、こうした「コミットメント」契約を提供するウェブ上の店舗「stickK.com」まで開設して、コミットメントの可能性を追究しています。 ビジネス契約から、ダイエット成功までのヒント満載。知的好奇心を満足させ、実用機能も備えた刺激的な一冊です。
内容説明
人はなぜ目標が達成できないのか?それは、生物が長期的な利益よりも短期的な誘惑に極端に弱いからだ。それを防ぐために行動経済学が教える方法、それが「コミットメント契約」。成功への努力を的確に行うために最適な「アメとムチ」を組み立てるこの方法を実践すれば、豊かな成果が手に入る。
目次
序章 コミットメント契約という魔法
第1章 今日の一個のリンゴと、一年後の二個のリンゴ
第2章 インセンティブかコミットメントか
第3章 損失は大きく見える
第4章 ガミガミ言われる気分
第5章 持続性と意識化
第6章 コミットメントは人を語る
第7章 やりすぎる危険
第8章 コミットメント店舗
著者等紹介
エアーズ,イアン[エアーズ,イアン][Ayres,Ian]
経済学者、弁護士。イェール大ロースクール教授、イェール・ビジネススクール教授を務める。『その数学が戦略を決める』(文春文庫)は『ニューヨーク・タイムズ』紙のビジネス書ベストセラーとなり、『エコノミスト』誌から2007年経済ビジネス書ベストの一冊として挙げられた。2006年には、アメリカ芸術科学アカデミー会員に選出された
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
評論家、翻訳家。1964年東京都生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手シンクタンク勤務の傍ら、経済から環境問題、前衛文学、SFにいたるまで広範な分野での翻訳・執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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