断髪のモダンガール―42人の大正快女伝

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163698403
  • NDC分類 281
  • Cコード C0095

内容説明

仕事もして、恋もして。大正時代、黒々とした髪を切った毛断嬢たちは次々と洋行し、今日も恋の炎に身を焦がす…。望月百合子、ささきふさ、吉屋信子、尾崎翠、野溝七生子など42人の強欲な「快女」たちの生きかた、愛しかた。

目次

第1章 洋行したモダンガール
第2章 だれかのミューズ
第3章 「青鞜」と妻の座
第4章 女しか愛せなかった?
第5章 芸で立つ
第6章 女人芸術からアナキズムへ
第7章 独歩の人

著者等紹介

森まゆみ[モリマユミ]
1954年(昭和29年)、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。作家、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』編集人。98年『鴎外の坂』(新潮文庫)で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。2003年『「即興詩人」のイタリア』(講談社)でJTB紀行文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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星落秋風五丈原

17
大正時代って短いわりにはいろんな女性がいたんですね。今度ドラマになる伊藤野枝も。2022/01/20

とよぽん

15
大正時代は15年足らずの間に第一次世界大戦やロシア革命、関東大震災など内外の大きな出来事が起きて、「不安定」な空気の時代だった。だからこそ、明治時代まで押さえつけられていた女性たちの主体性が、時流と共に芽を出し、奔放に伸びていったのだろう。本書は42人の女性を取り上げ、同じ時代を42の視点から描いた複眼的な仕上がりになっているところが面白かった。当時の女性が「断髪」という形で自分の生き方を世間に表明したのに対して、現代は、皆同じような髪形、服装、持ち物、話題、言葉遣いに埋もれている女性の多いこと!2016/08/27

13
ひたむきな人とか素直な人が好みなのか、与謝野晶子と小野アンナ、宇野千代あたりが好き。 女性を番傘で殴る男がいる大正時代は理想を語りつつもまだまだ旧弊がまかり通る時代で、この本に出てくるモダンガールたちの多くは運良く上京して、仕事にしろ恋愛にしろ何かをなそうとした事で名前が残ったわけで「Good girls go to heaven, bad girls go everywhere」という言葉を思い出した。いや、個人的に大好きな言葉なんですけどね。悪い女はどこにでも行けるし、何だってやりたいことができる。2021/07/03

ゆうれいごまん

9
竹久夢二は前々から好きで、薄々気付いてはいましたがとんだスケコマシのグズ野郎だったのですね。これだから芸術家は…と言うしか… でも夢二の絵はずっと好きです。ああ、これだから芸術家は…(何度でも言う)2015/03/20

及川まゆみ

7
明治に興味がなく、しかし大正には興味があったの手にとってみた本。よく考えると大正に活躍するということはそろって明治生まれなわけで(笑)、おかげで色々知識が増えました。ただこの本は読みやすいかと言うとそうでもないです。そして他の方も書いているように森さんの私見が多いので、この本を入り口にしてこの時代の女性を少しずつ知っていくのがいいと思いました。興味深いのは同性愛に関してで、今の感覚で考えるのは危険ですね。心身ともに因習に縛られていた彼女たちと今の女性は全く違うので。精神の自由を求めた結果かと思います。2014/04/05

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