「バレエ大国」日本の夜明け - チャイコフスキー記念東京バレエ学校１９６０－１９６

斎藤慶子

文藝春秋企画出版部（2019/12発売）

• サイズ 46判／ページ数 408p／高さ 20cm
• 商品コード 9784160089631
• NDC分類 769.1
• Cコード C0073

出版社内容情報

1960年5月、旧ソ連から来日した二人の教師は、

日本人の踊り手達に、愛情と熱意と、持てる技術のすべてを注いだ。

冷戦構造の状況下、米ソ中の対立に翻弄され、わずか4年しか続かなかった学校。

しかしそれが、日本のバレエ教育を「お稽古ごと」から

「プロフェッショナルの養成」へと羽ばたかせる、歴史的な転換点となる。



歴史に埋もれ、忘れ去られていた奇跡のバレエ学校の存在を、膨大な資料をもとに

丹念な調査とインタビューによって掘り起こした力作ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Jessica]

現在日本でバレエを習う人数は世界で最も多い。日本人による国際的なコンクールでの入賞や海外の劇団での活躍はますます広がりを見せている。 本書では「手拍子でレッスンをしていたという日本」に、ソ連の文化政策の一環としてバレエが入って来たこと、その際「バレエとは何か、どうやって教えていくべきなのか」を伝え、日本におけるバレエ人材を育てる為に1960年「東京バレエ学校」が創設され、たった4年で廃校となってしまったかの全体像をつかむことが出来る。

2022/07/21